第七百四十話 スポーツ新聞とタブロイドその三
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「タブロイドとスポーツ新聞って似てるけれど」
「ちょっと見るとな」
タンボもそうしたらと応えた。
「同じにもな」
「見えるわね」
「ああ、しかしな」
それがというのだ。
「よく見るとな」
「違うわね」
「決定的にな」
それこそというのだ。
「違う、品性がだ」
「ないのね」
「知性もな」
「そこが違うわね」
「スポーツ新聞もあまりないが」
大衆性を意識してだ、悪く言うと下世話な誌面になりそうしたものはどうしても薄くなってしまうのだ。
「しかしな」
「多少はあるわね」
「そして飛ばし記事はあっても」
聞いただけの情報を即座に出す様なことはあるというのだ。
「しかしな」
「それでも違うのね」
「まだ多少はな」
そう言っていい程度だがというのだ。
「品性も知性もな」
「あってなの」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「公平性も出来るだけな」
「意識してるの」
「何でも昔の日本ではな」
今自分達がいる国ではというのだ。
「マスコミがプロ野球のチームを持っていた」
「巨人ね」
ジャッキーは即座に応えた。
「あの万年最下位のチームね」
「今マスコミはスポーツチームの親会社になれないからな」
連合中央政府そして各国政府の法律で禁じられている、特定のチームへの偏向報道を行う危険があるからだ。
「違うが」
「親会社は」
「だが最初はな」
二十一世紀までのことである。
「巨人の親会社はマスコミでな」
「偏向してたのね」
「巨人贔屓だったが」
「そうだったのね」
「普通の新聞もスポーツ新聞もな」
そのどちらもというのだ。
「そうだったが」
「それでもなのね」
「まだな」
「スポーツ新聞でも」
「他チームへのリスペクトもだ」
「あったのね」
「そうだった」
巨人贔屓でもというのだ。
「スポーツ新聞はだ」
「まあそういうのがあるのね」
「しかしな」
それでもというのだ。
「タブロイドは違う」
「多少あった品性や知性が全くなくて」
「公平さもな」
「全くないのね」
「そして取材もだ」
「しない」
「適当に飲み屋で聞いたりな」
若しくはというのだ。
「脳内関係者が話すことをだ」
「書くのね」
「只でさえそうでな」
それでというのだ。
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