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不可能男との約束
確固たる行進
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摯な気持ちだったのだと証明できた気がしたのだ。
そう思い、そういえばこの事で一番喜んでいるであろう二人組はどこにいるだろうと思い、顔を回していると───いた。

トーリ君とシュウ君。

二人とも喧騒から離れた場所でこの場の大歓声から切り離されているかのような穏やかな雰囲気で喋っていた。

「……ハァ。長かったな」

「そうだな……オメェの場合は勝手に禁欲かましているのがいけなかったと思うけど?」

「何言ってやがる馬鹿トーリ。俺が何時禁欲なんてしたんだよ。俺はちゃっかり先生の部屋から酒を盗んで飲んだりしているから禁欲なんてしてないぞ」

そして二人は何時もとは全然違う苦笑をして笑いあう。
思わず、その光景をボーっと見てしまう。目の前にいる良く見知った二人がまるで別人のように思える。
二人の事に気付いたのか、梅組メンバーも何時の間にか二人を注視していた。

「さてと……」

「行くか、トーリ」

「別に無理に頼む気はねえぜ? 俺が一人で行った方が俺一人で叱られるだけで終わるだろ」

「そうもいかねえ。アホらしいことに俺はどっかの馬鹿と馬鹿らしい約束をしているからな」

そうしてシュウ君が虚空に手を伸ばす。
すると
生徒会室から窓を突き破ってくる布に巻かれた巨大なものが彼の手まで飛んで行って、そして握りしめられた。

「あーーーー!! オメェ!! あそこには俺が密かに隠していたエロゲが大量にあったのに……!」

「ああ。だから、派手に登場するためにわざとこの剣をあそこに置いといてやったんだぜ。感謝しろよな」

「前から言おうか迷っていたんだが、親友!! 実は俺のエロゲに何か恨みがあるのか! そうなのか! 解った! 巨乳モノを俺が一部独占していたのが悪かったのか! そいつは悪い!!」

「お前ーー!! まさか俺が欲しがっていた『デルモミクエストVER.O・O』とかはお前が買い漁っていたのかよ!!」

「あ、それ俺だ」

「俺の巨乳信仰を妨げやがって……!」

あれれ?
さっきまで私が思っていたのは勘違いですかね? 私の脳が血迷っただけですかね? そもそも何で私は血迷ったんでしょうか? 
結論=あの二人のせいですね。
そうしているとどこからともなく声が聞こえた。

『ヒサシブリナノ』

「おう、久しぶりだな」

声は明らかにシュウ君の手元の巨大な物体から聞こえていた。
布に巻かれているから中身は見えませんけど、恐らく大剣といった所ですかねと想像し、そして人工の知能があるところを見ると

……神格武装級ですか!?

驚きはしたけど、熱田並の神社ならばそれくらい持っていてもおかしくはない。
剣神なのだから、それくらいの武器を持っていないと釣り合わないでしょうし
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