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不可能男との約束
確固たる行進
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蜻蛉切り狙えるんでしょ? じゃあ、私とマルゴットは術の出が遅いから相性が悪いと思うわ───盾がいれば別だけど」

「な、何故にそこで小生を見るんですか! それに相手は幼女じゃないので、小生はあんなババア相手に近寄る気はな───ど、どうして殺気が周りどころか、表示枠からも感じるのでしょうか……」

「無視するけど、シロ君と私じゃあパワーとかは代用系の術式で補えるけど、技術がないから多分駄目だと思うかなー?」

「私とマサはパワーは多分勝っていると思いますけど……さっきの動きや神肖動画で見た動きを察するにスピードで対処できませんから、無理だと思いますわ……」

「となると僕なのかなぁ……一応ベルトーニ君みたいな代用系の術式は僕も使えるから。キャラもクロスユナイト君みたいに負けていないし」

「ここは私が超遠距離からズドンで……とか、なんちゃって……」

「───それだ!!」

「冗談に皆反応しないでください!!」

何だか寒気を感じるで御座る。
そう思い、何となしに周りを見回し、そしてさっきまでいた場所を見直すと───戦慄した。
さっきの斬撃が凡そ二十メートルくらい先まで斬れていたからである。単純な斬撃でここまでの威力を出せるとは………ならば、中距離であっても熱田殿は戦えるという事である。
恐ろしいで御座るなと武者震いをしているところを本人がその傷跡をじっとみている拙者に気付いたのか、何なしにこちらを見て心底駄目だぜと言いたげな一言を呟き、その呟きに再び驚愕した。

「やっぱり────剣じゃなかったらその程度か(・・・・・・・・・・・・・)










「三河君主、ホライゾン・アリアダストの奪還を極東の判断と決定いたします」

それ以降の流れは割とあっさりしたものと言ってもいいだろうと浅間は思った。。
本多・二代さんの相対にはトーリ君の姉である葵・喜美が出た。
一般生徒である彼女は己の術式"高嶺舞"の自分が認めた相手以外には触れさせないという力を使い、見事副長クラスの相手を撃退した。
その事によりもう意志は決定された。
最後に正純が教皇総長に対して、ヴェストファーレン会議で決着を着けようという事で宣戦布告をして、臨時生徒会は終わった。
その後に来たのは一瞬の静けさであり、そして直ぐに大歓声へと変わった。
その声には喜びや嬉しさが籠っていたと、勝手に解釈する。

……それは嫌ですよね。

目の前で罪もない子供であり、同世代である女の子が死ぬのは。
実際、さっきまで敵側の位置に立っていた正純やマサ、ミトもほっとしたような顔で笑っている。

良かった……。

本当に良かったと思う。
私も、皆も勝手な勘違いかもしれないけど、やっぱり友人を助けたいという思いは真
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