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不可能男との約束
確固たる行進
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ょ!?」

「な、何でそこで自分に回し……そ、そんなわけないで御座るよ! そうで御座るよな! イトケン殿!!」

「おおっと来たね来たね! こうやって周りにパスを回して皆を巻き込む梅組シンパシーだよね!」

『うむ。こうして我らは更に友情を深め、高めあうことが出来るのだ。そうだとも。我らの友情レベルは正に無限の力だとも……!』

「点蔵。率直に申しますけど、これパスを回す相手間違えていませんか?」

「くっ……!」

「まぁまぁ……」

何故かしまったという顔で正純が取り直している光景が後ろに広がっている。
その顔を見て、俺もつい外道達に餌を与えてしまったと内心で思うが、こう思うと智が射撃してくるので何も言わないことにした。
逃げじゃねぇ。
これはそう前を向こうというポジティブシンキングに違いない。ああ、そうだ。それしかないぜ……。
とりあえず麻呂王の要件を正純が聞いているので、耳を傾けてみると、どうやら俺達を諫めに来たという事らしい。
それをしに来たこと自体は有難いっちゃ有難いんだが、はて? どんな方法でこの場を諫めんのかと思っていたら、成程というモノであった。

「麻呂の警護に付いている警護隊隊長がおります」

すなわち、恐らく現、武蔵にいる中で最大戦力を俺達にぶつけて負けたのならばそこまでだという事だ。
同じような事なら直政とネイトがやったが、それとこれは少し違うだろう。
二人の実力が低いというわけではない。
むしろ、戦闘力は他国の特務クラスに劣らずとも勝らずといったところであると熱田は思っている。
二人とも同じパワーファイターで、故にパワーだけならば副長クラスにも通じるし、戦い方次第では勝つこともできるとも思っている。
だが、やはり、副長クラスは少し違うのだと思う。
自惚れみたいで言う気はないが、副長クラスは単一特化で強い特務とは違い、総合力全てが揃っている戦闘民族だと自分でも思っている。
勿論、相手によってタイプは違うが。
例えば、三征西班牙の副長や英国の副長は攻撃性が特化している副長とは少し、タイプが違う戦い方らしい。
出会ったらバトリたいものだぜと熱田が内心で思いながら、本多・二代を見る。
さっきの唐突な出現。
しかし、それは自分のそれとは違い、単純なスピードである事というのは看破していた。
何らかの加速術式を使った速度を武器とした近接系だ。
例で言うなら、完璧に昨日の立花・宗茂と同じタイプ。速度を武器にしたといえば簡単に思えるが、その実、かなり鍛え上げて作り上げた芸術めいた戦闘技能を持っている事は勘で分かる。
いや、それくらい楽に斬っちまうのが剣神魂なのだが。

「なぁ、シュウ! おめぇ、今、物騒なこと考えてねぇ?」

「何を言ってやがんだトーリ。俺はただ人一人
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