第百十九話 他の国から見ればその五
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「何か問題あるかって」
「なってるわね」
「沖縄の人達ともね」
所謂ウチナンチューと自分達を呼んでいる人達ともというのだ。
「おかしな人はいても」
「どっちにもね」
「けれど実際はね」
「結婚もしていいし法律で差別ないでしょ」
「全くね」
それこそというのだ。
「もうね」
「そうでしょ、それがね」
「凄いことなのね」
「欧州じゃ完全によ」
まさにとだ、一華に言うのだった。
「法律でもね」
「差別されてるのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「イギリスだってアイルランド人は」
「アイルランドの子言ってるでしょ」
「イギリスに徹底的にやられたって」
「そうよ、ィングrなど人とアイルランド人の結婚も」
これもというのだ。
「禁止されてたしね」
「酷いわよね」
「ジャガイモ飢饉なんてのもあったし」
アイルランドの歴史を一変させた事件だ、多くの餓死者を出してアメリカへの移民が大々的に行われたのだ。
「人口が半分になって」
「餓え死にして移民して」
「今も人口回復していないのよ」
「あれよね、ジャガイモが採れなくなって」
ジャガイモの病気がアイルランド全体に広まってだ。
「それがアイルランドの人達の主食で」
「食べるものがなくなったのよ」
「けれど麦は採れてて」
「イギリスに年貢として差し出させられていたのよ」
「そうだったわね」
「それでね」
その為にというのだ。
「アイルランドの人達は食べるものがなくてね」
「イギリス政府も助けなくて」
「物凄い餓死者が出たのよ」
約百万もの犠牲者が出たという。
「人口の半分が移住したのよ」
「主にアメリカで」
「そうなった位よ」
「無茶苦茶酷いわね」
「それでアイルランドは今もね」
「イギリス大嫌いなのよね」
「宗教も違うしね」
このこともあるというのだ。
「このことも大きいし」
「差別には」
「そうよ」
まさにというのだ。
「宗教もあるのよ」
「民族だけじゃなくて」
「宗教で差別なんて」
そうしたことはというのだ。
「日本でないでしょ」
「攻撃的な宗教あるけれどね」
一華は具体的な宗教団体の名前は出さなかった、日本にもそうした宗教団体は存在しているのである。
「それでもね」
「ないでしょ」
「宗教で差別はね」
一華は腕を組み考える顔になって答えた。
「ないわね」
「仏教でも神道でもね」
「一緒に信仰されてるしね」
どちらの宗教もというのだ。
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