第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「いい、一番周りがよく見える」
「太陽や金星の光よりもか」
「太陽の光は強過ぎて私の目に入るとな」
その光がというのだ。
「眩しく魔物は見えるが」
「その眩しさで目を閉じてしまうか」
「思わずな、そうなるからな」
だからだというのだ。
「魔物を倒す時はよくない」
「では金星はどうだ」
「金星の光は弱い」
こちらはそうだというのだ。
「周りをよく照らしてくれない」
「そうなのか」
「だからだ」
そうであるからだというのだ。
「よくない、魔物を倒す時の光としてはな」
「だからわしか」
「一番いい、穏やかで優しい光がな」
まさにというのだ。
「だから頼めるか」
「わかった」
それならとだった。
シンはギルガメスに同行し彼の見たい場所を自身の光で照らした、すると。
彼はその光を頼りに魔物を退治した、そしてシンに言うのだった。
「やはりこすいた時はな」
「わしの光か」
「月の光が一番だ」
満面の笑顔で言うのだった。
「本当にな」
「程よい光か」
「優しくいい光だ、だからこれからもな」
「魔物を退治する時はか」
「一緒に来てくれるか」
こう申し出るのだった。
「いいか」
「そこまで言うならな」
シンはそれならと応えた。
「わしでよければな」
「では頼む」
「そうする」
「月の光は優しく穏やかで程よい」
ギルガメスはあらためてこの言葉を出した。
「これからもこの光であって欲しい」
「優しい光か」
「穏やかでな、そうであって欲しい」
またシンに言った、シンはその言葉を受けたうえで神界に戻った、そのうえでマルドゥークにギルガメスの言葉を伝えてから自分から言った。
「わしの光がそうした光ならな」
「それならか」
「わし自身もな」
是非にという言葉だった。
「そうした心にならねばな」
「そう思うならな」
「子達にもだな」
「その様に接するのだ、さすればな」
「世から光が減ることもないか」
「神も人も誰かがまずいとだ」
そうなると、というのだ。
「それが周りに影響も及ぼす」
「そうもなるな」
「だからな」
それ故にというのだ。
「貴殿もだ」
「穏やかになればか」
「世も他の神も人も助かる」
「子達がわしと喧嘩して臍を曲げることもなくなるか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうもなるからな」
「これからはわしの光の様にだな」
「貴殿が優しく穏やかになることだ」
「さすればギルガメスだけでなくだな」
「誰もが助かる、だからよいな」
「これからはその様な心である様にする」
マルドゥークに約束した、そして実際に彼は穏やかな性格になった。するともう子神達と喧嘩することなく世は常に様々な光で照らされ明るい
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ