第五話 黒猫団と…
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いに巻き込まれるかもしれない。
最悪、俺を含め皆がこの世界、そして現実世界で死ぬかもしれない。
俺はそのリスクを背負ってでもギルドに身を置くことを選んだ。
俺自身、寂しかったのかも知れないし、彼らから頼りにされるのもとても気分が良かった。
正直他のサーヴァントが来ても俺とセイバーとなら追い返すことはできると思う。
きっと大丈夫
俺は自分に言い聞かせるようにして眠りについた。
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俺が黒猫団に入ってからパーティバランスは大幅に改善された。
戦闘中は、俺はひたすら防御に徹し他のメンバーに止めを刺させることで経験値ボーナスを譲り続けた。
おかげでギルド全体のレベルは快調に上昇していった。
そんな中、俺は深夜になるとたびたび宿屋を抜け出してセイバーと行動していた。
理由は俺とセイバーのレベル上げのためだ。
俺たちは皆が寝静まった深夜に最前線へと乗り出し、レベル上げを行っていた。
そして現在、俺は第一層のはじまりの街、黒鉄宮に来ている。
理由は、セイバーの強化のためだ。
サーヴァントは、レベルアップによって得られるSP(スキルポイント)を、好きなパラメータに割り振ることで、強化することができる。
魂の改竄と呼ばれているそれは、はじまりの街の黒鉄宮の秘密工房に行かないと行う事ができない。
そのため俺は久しぶりに第一層へと足を運んでいた。
秘密工房の場所は、聖杯戦争参加者にしか知らされていないらしく、他のプレイヤーが来ることはまずないらしい。
秘密工房へと到着すると、俺を出迎えたのは二人の女性。
蒼崎姉妹と名乗った彼女らは、NPCでもプレイヤーでもないバグのような存在らしい。
「あら、久しぶりね。改竄しに来たの?」
朱色の髪の女性、蒼崎姉妹の妹“蒼崎青子”が俺に問いかける。
「ああ、頼む」
「随分とほったらかしにしていたな。こまめに来ておいたほうがいいぞ」
青髪でメガネをかけた女性、姉の“蒼崎燈子”が久しぶりに来た俺に声をかける。
「ここ最近忙しくって…。なかなか来ることができなかったんだ」
「そうか、まあ私の知ったことじゃないがな」
「自分から聞いといてそれは無いんじゃないのか…」
橙子のぶっきらぼうな返事に俺は思わず苦笑する。
「ま、いつもの事だから気にしないで。じゃあさっさと始めましょ」
青子はそう言うと俺とセイバーに向けて改竄を促す。
俺は改竄するステータスを選ぶと、青子はその設定に合わせて改竄を始めた。
サーヴァントは個体によって上がりやすいステータスと上がりにくいステータスがあるらしく、俺が改竄をする時は割とセイバーの上がりやすいステータスにSPを多めに割り
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