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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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せいか、朝会った時と違って、2年生からも話し掛けられるようになっていたのだ。みんな私達の実力を眼の前で知ったからなのだろう。
朝陽は、少し考え込んでいるみたいで、声を掛けると
「あのなー どうも タイミングがなー 間合いが違うんやー こう言ったら叱られるんやどけどー パスが 莉々と違って すぅーと こーへんのや 璃々のは伸びて来るんやけど・・・ウチ パスを受けると同時に横に飛んでるやろー? そのタイミングを狙われてるみたいで、受け取った時には、掴まってしまうんやー」
「朝陽 なに 迷ってるんやー ボールがこーへんねんやったら 自分から迎えにいきぃーなー 瞬間 一歩飛んだら 相手にも一瞬のスキが出来るんちゃうかー?」と、聞いていた璃々が
「あっ そうかー そーやなー さすが璃々やなー」
そして、次の週も招集されて、そんな調子だったのだが、来週はいよいよ試合の当日なのだ。今年の会場は神戸で行われるのだが、交流会といった形なので、午前1試合、午後1試合の2試合だけなのだ。ウチのチームは1試合目が兵庫選抜と2試合目は滋賀選抜になっていた。
翌週の練習の最後に、その試合に先発するメンバーの名前が呼ばれた。1試合目には、彩を含めて私達のメンバーが全員揃って呼ばれていた。A代表には、桜子・美玖先輩が1試合目の奈良代表で、朝陽は京都代表との2試合目に選ばれていた。
その旨を校長先生に報告した時、相変わらずの調子で
「いゃーー そーぅかー すごいなぁー わが校からなー 9人だろう もう 大阪代表の主力じゃぁないか 大阪では1番ってことなんだな 水島さんが、あの雑草だらけの荒地と戦っていたのは、まだ去年のことなんだよ まぁ 応援団だな それとなぁー なんとかグラウンドをって思うんだが、現状ではな せめて ゴールポストだけでもって思うんだが 予算がなー」
「ええんよー 無理なの ウチ等 わかってるから・・・ 今のままだから、ウチ等も強くなれたんだからー 仲間さえいれば!」と、泉希が応えていた。
「いつかみたいに 宝くじ あたると良いのにねぇー」と、私が言うと
「どうして その話を・・・ 紅林先生か?」
「ちゃうよー だって そんな風に言うのって 校長先生しかおらへんヤン 直ぐに わかったよー でも、あのボール ウチ等 勇気もらった」
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