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そっくりの神々
第二章
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「アクセサリーの付ける場所までね」
「同じだな」
「聞けば口説き方まで」
「兄弟でもないのにどうして似ている」
「謎よ」 
 二柱で話した、彼等はどうしてなのかよくわからなかった。だがそこに神々の中でもとりわけ年老いた神であるアヌ、威厳のある老人の姿をした男神が来て言ってきた。
「そなた達の話を聞いていたが」
「盗み聞きではないわね」
「傍でバールと共に飲んでいて聞いた」
「そうだったのね」
「それでそなた達の話が煮詰まったと思って来たのだ」
 こうイシュタルに答えた。
「そうなのだ」
「そうだったのね」
「そなた達が性別は違えど驚く位似ているのは道理だ」
 アヌは落ち着いた声で答えた。
「それはな」
「道理、どういうことだ」
 イシュトーはアヌの言葉に眉を顰めさせて問うた。
「それは」
「そなた達は司っているものが同じだ」
 アヌは二柱の神々にこのことを話した。
「それ故にだ」
「私達はそっくりなのか」
「共に豊穣と愛を司っている」
 その二つをというのだ。
「そして戦いもな、それではだ」
「私達はそっくりなの」
「司っているものが同じならば」
「同じ神界で司るものが同じなら」
 そうであるならというのだ。
「性別が違ってもな」
「そっくりになる」
「それは必然か」
「神界が違っても似る」
 アヌはこうも言った。
「そういうものだ」
「そうなのね」
「だから私達はここまでそっくりか」
「そうだ、これでわかったな」
 豊穣と愛それに戦いの神々に言った。
「そなた達がそっくりであることが」
「ええ、わかったわ」
「そう言われるとな」 
 イシュタルもイシュトーもそれならと答えた。
「もうどうしてかは思わない」
「そうなったわ」
「それなら何よりだ、では後は楽しくやってくれ」
 古い神は笑顔で告げた、そして自分が楽しんでいた場所に戻ってまた楽しみだした。そして二柱になった豊穣と愛の女神はというと。
 これまでとは一転して明るい顔になってだ、お互いに言い合った。
「そういうことならね」
「もう思うことはないわ」
「それならそっくりであることも当然よ」
「疑問は解けた」
「では今日はね」
「このまま楽しむか」
 飲みながら笑顔で話した。
「折角会って話しているのだからな」
「そうしましょう」
 こう話してだった。
 そのまま宴に入ってお互いに司っているものを頑張ろうと言い合った、もう今の彼等には何故そっくりかというわだかまりはなかった。司るものが同じであるならと言い合い励まし合う間柄になってだった。
 だが彼等がそれぞれ子をもうけると常にだった。
「どちらのお子かわからないな」
「そうだな、お母上でもお父上でも」
「どちらの方もこうした話が
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