第二章
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「行けばいいさ」
「ちょっと行ってきます」
石田も言われて興味を持った、それでだった。
上本町のその店に行ってみた、そして馬鹿野と話してみた。トランプについて詳しいと聞いて話を聞きたいと言ってそうしたが。
「素晴らしい人だよ」
「素晴らしいですか」
「グローバリズムを破壊してくれてな」
そうしてとだ、彼は石田に熱く話しはじめた。
「ディープステートと戦ってるんだぞ」
「ディープステート?」
石田はそれを知らないので尋ねた。
「何ですか?それ」
「影の政府だよ、世界を裏で動かしている」
「そんなのあるんですか」
「中国も民主党もEUも動かしてるんだよ」
石田に真面目な顔で答えた。
「そうしているんだよ」
「そうなんですか」
「それでそのディープステートとな」
「トランプさん戦ってるんですか」
「世界を正しい方向にする為にな」
「そうなんですね」
「だからな」
石田に熱い声で語った。
「俺達はトランプさんについていかないと駄目なんだ」
「絶対にですか」
「絶対にだよ、二〇二〇年の選挙だってな」
この時のアメリカ大統領選挙もというのだ。
「バイデン、民主党は工作をしてな」
「勝ったんですか」
「中国から投票の紙を入れて他にも票を操作してな」
そうしたことをしてというのだ。
「勝ったんだよ、インチキなんだよ」
「そうだったんですね」
「そして」
馬鹿野は石田にさらに話した。
「それを覆そうとして議会をな」
「あの襲撃ですか」
「怒った人達がしたんだよ」
「あれは正しいんですか」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「そのつもりだったんだよ」
「それで動いたんですか」
「そしてな」
馬鹿野は一方的に話を続けた。
「今の選挙だってヘイニーはな」
「共和党でトランプさんと争っている」
「民主党から金を貰っていてな」
そうであってというのだ。
「裁判だってな」
「あの人色々訴えられてますね」
「あれだってな」
「仕組まれたんですね」
「そうだよ」
本気での言葉だった。
「裁判でトランプさんを苦しめてな」
「落選させるんですね」
「賠償金を支払わせて」
巨額のそれをというのだ。
「選挙資金をなくしていってな」
「物凄い額ですね」
「ああ、バイデンがやってるんだ」
その工作をというのだ。
「裁判所を動かしてな」
「三権分立は」
立法、行政、司法のとだ。石田は言った。
「アメリカもですよね」
「相手はディープステートだぞ」
これが馬鹿野の返事だった。
「もうな」
「三権もですか」
「意味ないさ」
そうだというのだ。
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