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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その三十五

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「全くな、だからな」
「その連合に追いついて」
「そして越える為にも」
「その為にもですね」
「我々はですね」
「一千億全員がだ」
 貴族も平民も関係なくというのだ。
「今日は昨日よりいい暮らしをし」
「明日はですね」
「今日よりいい暮らしをする」
「その様にしていくのですね」
「我々は」
「そうだ、労働時間も条件も改善すべきなら改善し」
 そしてというのだ。
「給与もだ」
「そちらもですね」
「よくしていく」
「そしてですね」
「その豊かな生活で、ですね」
「さらに豊かにしていく、金は血だ」
 カミュは金についてこう述べた。
「動けば動く程な」
「経済を活性化させてくれますね」
「そして経済をよくしていく」
「それがお金というものですね」
「消費というものですね」
「無駄遣いは破産し破産はいいものではないが」
 それでもというのだ。
「金を全く使わない社会なぞな」
「経済を停滞させる」
「そうさせてしまいますね」
「だからですね」
「市民には消費もしてもらう為に」
「より豊かになってもらい」
 そしてというのだ。
「財布の紐もだ」
「緩めてもらいますね」
「だからですね」
「市民生活も見ますね」
「左様ですね」
「それが私の考えだ、しかし」 
 カミュはここでこうも言った。
「今の状況で満足すべきでないが」
「それでもですか」
「閣下としては」
「どうだというのですか」
「一体」
「終戦直後の惨状を思うとな」 
 エウロパのそれをというのだ、そして市民達の生活もだ。
「全く違うな」
「開戦前よりもよくなりましたね」
「むしろ」
「あの時よりもですね」
「よいですね」
「そうだ、しかしだ」
 それでもというのだ。
「やはりな」
「満足すべきでないですね」
「今の状況に」
「よりよくなるべきですね」
「左様ですね」
「そうだ、昨日よりも今日でだ」 
 カミュはここでまたこの言葉を再び出した。
「そしてだ」
「明日はですね」
「今日よりもよくなる」
「だからですね」
「ここはですね」
「そうだ、その為にこれからも励んでいく」
 己の為すべきことにというのだ、カミュはこう言ってそう言ってだった。彼はある書類のサインをしてだった。
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