第13話
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はテントに身を隠して夜、動くしかなかったな……
さすがに団にも連絡できなくて……でもそのうち”何か”が乾き始めて……全滅した筈の軍用魔獣が同じように蘇って勝手に動き始めて……蠢くだけだった部下達も同じような兆候を見せるようになった。
「そん……な……アイーダさぁん……」
「貴女がたを全滅させた人達があの装置でそんな事を……?」
アイーダが語った話を聞き、アイーダは既に生者でない事を知ったフェリは涙を流しながらアイーダを見つめ、アニエスは中央の石柱に嵌っている装置――――――”ゲネシス”に視線を向けた後アイーダに確認した。
「多分ね……何とかしようと石柱に登ろうともしたんだが……身体が言う事を聞かなくてね……まるでそう決められたかのように。――――――だからアタシは決意した。この手で全てのケリをつけることを。」
話を終えたアイーダはガソリンが入ったタンクに視線を向けた。
「っ……ダメっ、アイーダさんっ……!」
「死ねない身体ならせめて浄化の焔にってか……?」
その様子を目にしたフェリは悲鳴を上げてアイーダを制止しようとし、ヴァンは重々しい様子を纏ってアイーダの目的を訊ねた。
「ああ、”屍鬼”の伝承でも定番だろう?もしくは”焔”同様伝承の定番の一つである、”屍鬼”の”天敵”であるそちらの天使ならアタシたちを確実に葬る事もできるだろうね。―――――こうして話してる間にもアタシは喉が渇いて溜まらないんだ……アンタたちの血と肉を啜りたい……フェリなんかプニプニ柔らかそうだしねぇ。そっちの嬢ちゃんや天使も滅茶苦茶ソソる……ムサくて固そうな野郎はイマイチだけど。」
「っ……!」
「ハッ……ムサくて固そうで悪かったな。」
ヴァンの確認に答えた後自分を”食料”として見つめてくるアイーダの視線と言葉にフェリは息を呑み、ヴァンは苦笑し
「哀れな……自分達の”滅”を望んでいるのならば、望み通りこの私の手で塵も残さず浄化してさしあげましょう。」
「待って、メイヴィスレイン!――――――ダメですよ、アイーダさん。諦めちゃ、ダメです。だって貴女はちゃんと生きている。村の人達を傷つけることなく、私達をそんな風にわざと遠ざけて……――――――でも、フェリちゃんは貴女のためにここまで来たんです。一念発起して、初めての外国でヴァンさんの事務所を捜し当てて……」
メイヴィスレインはアイーダに憐みの視線を向けた後表情を引き締めて自身の武装である聖槍を構え、それを見たアニエスがメイヴィスレインに制止の声をかけた後真剣な表情でアイーダを見つめて指摘した。
「……………………」
「……アニエスさん……」
「……ハっ………」
アニエスの言葉
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