抑制という名の衝動
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いので思わず、頭に痛みが走ってしまったがここは無視一択がグッドエンドの最善の一択だと思い、無視した。
「……これからどうなるんでしょうね……」
そして智の台詞はさっきまで俺が考えていたのと同じことだった。
違うとすれば俺は未来に対してどうなるかと多少期待しており、智は未来に対してどうなってしまうのだろうかと不安を抱いている事だろう。
これに対しては言えることはない。
未来なんて読める筈がないのだから。だから、そういう意味では聖譜は違うと言ってやりたいが言っても仕方がない。
智は何時もより少しだけ沈んだような表情でこちらを見てくる。そんな彼女に言えることは一つしかない。
「とりあえず───昨日まで過ごしてきた日常じゃない事は確かだな」
「……はっきりと言いますね」
「お前が黙って、沈んだ表情でこっちに相談してくるときは甘えたいと思っているときだからな」
苦笑する幼馴染に長い付き合いだなと内心呟く。
この中で一番付き合いが長い少女なのだから、これくらいは読み取れて当然である。
「仕方ねぇよ……失ったもんは戻って来ねぇ。でも、逆にそれは大事だったからとも言えるだろ? じゃあ、つまり悪い人生を送ってたわけじゃねぇって事だろ───この外道共と出会ってしまったこと以外」
「良い事言ってたのに最後に毒を蒔きましたよ!!」
周りが何故か最後の台詞にだけ反応して、お前に言われたくねぇ! などとほざいてきやがった。
とりあえず嘘を吐けと叫んで、お互いがお互いに殺意を向けるという修羅場を発生させた。
皆、考えている事は同じだ。
すなわち、この外道が……!
非常に殴り合いたかったのだが、各国などの目線があったので、全員舌打ちすることによって今回はお開きにすることにした。
決着はいずれ……と目で語り合う俺達。
「……この外道達は……!」
その如何にも自分は外道じゃないですけどねという口調に全員がぐるんと首を回して智の方を見る。
それに何か危機でも感じたのか、智は身構えながら問うた。
「な、何ですか……!」
「いやー。アサマチのまるで自分はそんな外道じゃないですよ発言に思わず驚いちゃってね」
「そうね……武蔵最強のズドン巫女の二つ名を得ていて、そして浅間神社の特権を自由自在に使うある意味武蔵最強の巫女の癖してね……お蔭で私の同人誌で浅間は物凄い活躍してるわよ!」
「それに僕達が青春を溢れさせている時に、物凄く都合よく浅間君が来て、煩悩滅殺術式で雷とか落とすじゃないか……僕としてはそのコミカルなシーンを小説のネタに使えるからいいんだけどね」
「冗談じゃないぜ……俺なんかこの前、普通に歩いている最中にふと巨乳揉みてぇ……って思っていると、物凄い轟音と強烈な衝撃波を感じたと思
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