抑制という名の衝動
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まにさせねぇでくれよ。いいか? まだ俺は戦っちゃいけねぇんだよ。なぁ、頼むよ」
俺に約束を破らせないでくれ
と正反対の表情と感情をこっちに見せながら、それでも彼は戦う気はないと告げた。
その凄惨な顔に、思った事はただ一言であった。
見事と。
正しく敵ながらよくぞそこまで我慢できたものだと思い、そして引けぬことも知っているからこそ、自分は先に動こうと一歩踏み込もうとする。
だが、それは止められることになった。
間にまた別の人物が突如乱入したことによって。
「極東警備隊総隊長、本多・二代」
槍の刃と石突きをこちらと武蔵副長に突き付け、黒髪を結えた侍であった。
その刃のような視線でこっちをつっと見て、そして最後に一言付け加えた。
「双方、ここで刃を引いてくれないで御座ろうか」
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