金髪貴公子(?)と銀髪軍人
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性別を偽っていると予想できる。
(まぁ、俺に関わらなかったらいいか………)
ディアンルグのデータが必要なら、問答無用で潰す。物理的にも、な。
俺は耳を塞ぎながらそう思い、殺気を沈める。
「男子! 3人目の男子!」
「しかもうちのクラス!」
「美形! 守ってあげたくなる系の!」
「地球に生まれて良かった〜〜〜!」
うるさいな、相変わらず。
「あー、騒ぐな。静かにしろ」
面倒くさそうに織斑先生がぼやいた。うん、俺も同感だ。そんなに男に飢えているなら街に出て誘えばいいじゃん。
「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わってませんから〜!」
そしてもう1人―――明らかに軍人だとわかる雰囲気を醸し出している。見た目は美少女だが、色々と損をするタイプだろうな。綺麗な銀髪が勿体ない。しかも黒眼帯をしているところを見て、最近知った『憤怒の○ース』を思い出す。
「……………」
そして当の本人はまったく口を開かない。それを見かねた織斑先生が声をかけた。
「……挨拶をしろ、ラウラ」
「はい、教官」
どうやら知り合いらしい。そういえば、さっき織斑先生を見ていたな。
「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
どうやら複雑な経緯を持っているようだ。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「………………」
クラスメイトたちが沈黙した。次の言葉を待っているだろうが、期待は薄いだろうな。
「あ、あの、以上……ですか?」
「以上だ」
一夏と同等の長さだった。というか山田先生をいじめてやるなよ。その人、すごくデリケートなんだぞ。
すると、ボーデヴィッヒが一夏を見て反応した。
「! 貴様が―――」
―――ジャラッ
ボーデヴィッヒは一夏を叩こうとしたのだろう。だがそれは一本の鎖によって阻まれた。その鎖は―――俺の席から伸びていた。正しくは遠隔展開をしたんだが。
「………外せ」
「断る。それに―――殴ったら印象が悪くなるのはお前だろ? というか初対面の相手を殴るって―――お前はレズかSなのか?」
「私は認めないだけだ。こんなやつがあの人の弟であることをな」
「おい。ブラコンの御前だぞ。言葉を控えろ」
俺がそう言うと、織斑先生が睨んできた。いや、アンタってブラコンだろ?
「あー……ゴホンゴホン! ではHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は2組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」
手を叩いて織斑先生が行動を促す。俺はすぐにタオルと水筒を入れた鞄を持ってすぐに急ぐ。
「おい織斑、風宮。デュノアの面倒を見てやれ。同
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