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夢幻水滸伝
第三百三十七話 気のいい戦士その六

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「まことに」
「そうでしたか」
「市民も驚いています」
 今度は店員が言ってきた。
「まさかそこまでされるとはとです」
「そうなのですか」
「はい、そうして政からですか」
「子供を幸せにしていきます」
「そうなのですね」
「わい一人が子供の為に何かする」
 事実スタインベックがこれまでしてきたことだ。
「それもええですが」
「政で何か出来るなら」
「その立場になればです」
 今の様にというのだ。
「こうしてです」
「頑張るんですね」
「はい」
 まさにという声で答えた。
「そうしていきます、そして」
「子供達を助けていきますか」
「そうです、わいの勢力圏だけでもです」
「子供達をですね」
「一人でも多く安心して」
 そうしてというのだ。
「幸せに暮らせる様にです」
「していきますか」
「そうします」
「そうお考えですね」
「その政策はラスベガスで驚かれていますが」
 また店長が言ってきた。
「周辺の街や村でもです」
「驚かれていますか」
「はい」
 そうだというのだ。
「これが」
「そうですか」
「それがどうなるかわかりませんが」  
 ラスベガスとその周辺の街や村の驚きがというのだ。
「そうなっています」
「それがええ方に向かえば有り難いですね」
「そうですね」
「全く以て」 
 店長だけでなく店員も頷いた、そしてだった。
 スタインベックは己がすべきであると考えている政策を進めていった、そうして自分の政への反応を見たが。
 それはいい方に転がった、何とだ。
「周りの街や村がですか」
「そうです、是非スタインベック様の勢力に入りたいとです」
 市長が市庁舎に用意された自身の執務室で仕事をしているスタインベックに対して真剣な顔で話した。
「申し出ています」
「そうなのですか」
「スタインベック様の政を見られて」
「わいの?」
「はい、これは素晴らしい政だと」
 その様にというのだ。
「判断しまして」
「わいそんなええ政してますか」
「治安それに子供のことを考えて行われていますね」
「その二つですか」
「治安は確かに格段によくなり」
 街のそれはというのだ。
「警察と軍隊が強化され風紀も徹底され」
「それを政で行って」
「そうです、子供のことも」
 次にこちらの政のことを話した。
「やはりです」
「考えていてですか」
「孤児院に学校を充実させ」
 そうしてというのだ。
「そして虐待や育児放棄にも目を向けていますね」
「言った通りに」 
「ご自身がですね」
「そうです」
「また子供同士のいじめにもですね」
「これ深刻な問題になってまして」 
 いじめの話が出たところでだ、スタインベックは答えた。
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