第六話 同居のはじまりその四
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「皆でね」
「それじゃあね」
夜空が頷き真昼と白華もだった、三人で佐京それに夜空と真昼の両親と共に佐京と白華の両親を見送ったが。
ここでだ、見送られる二人は佐京と夜空に話した。
「かなり遊んでもいいけれどな」
「子供だけはね」
「まだ高校生だからな」
「そこは気を付けてね」
「い、いやそれは」
とてもとだ、まずは佐京が戸惑って応えた。
「とても」
「早過ぎますから」
夜空は顔を真っ赤にさせて応えた。
「私達まだ」
「そういうことしないから」
「何言ってるんだ」
佐吉が言ってきた。
「昔は十五にもなればな」
「結婚していたから」
「そうだ、許嫁ならな」
息子に言うのだった。
「いいぞ」
「そうしたことしてもね、ただしよ」
今度は神世が言った。
「子供はね」
「あの、ですからそうしたことは」
夜空は顔を赤くさせたまま神世に言った。
「とても」
「しないの」
「そうしますから」
「真面目ね。同居するならね」
「別にいいだろ」
佐吉がまた言った。
「許嫁なんだしな」
「あんた達の年齢は興味があって仕方ない頃だし」
「それでもしないから」
まただ、佐京は言った。今度は両親にそうした。
「俺は」
「私もです。昔はそうでも」
「今は違う。それは人間五十年の頃で」
そう言われていた時代の話でというのだ。
「今は八十年」
「それなら高校卒業してからでもいいですね」
「まあそれはな」
佐吉もそれはとなった。
「言えるな」
「あんた達がそう言うならね」
神世もそれはとなった。
「いいけれどね」
「そういうことだから」
「しません」
二人で同時に言った。
「ですから安心して下さい」
「俺達真面目にやっていくから」
「た、確かにそうですね」
白華も顔を赤くさせて話した。
「こうしたことはです」
「早いわよね」
真昼は白華の横から言った。
「私だってね」
「高校卒業してからですね」
「高校を卒業したら」
それならというのだ。
「いいけれど」
「高校でいる間は」
「しないことよね」
「早いですからね」
「まだね、そりゃ私も夜空ちゃんも結婚出来るわ」
真昼はこのことも話した。
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