第四幕その三
[8]前話 [2]次話
「普通にね」
「お伽の国で」
「科学だけでなく魔法もあってね」
「それでだね」
「運転手さんがいなくても」
そうであってもというのだ。
「誰でも何処に行って欲しいを言えばね」
「動いてくれる車もあるか」
「だからね」
それでというのです。
「おじさんが運転しなくてもだよ」
「大丈夫かよ」
「そうよ」
そうだというのです。
「これがね」
「オズの国は本当に便利だな」
「そうよ、だからね」
ドロシーはさらに言いました。
「そんな運転しなくてもよ」
「いいか」
「大丈夫よ」
あくまでというのです。
「おじさんは」
「というかおじさん車の運転好き?」
トトがおじさんに尋ねました。
「お話聞いてたら」
「そうよね、軽トラのお話もされたし」
恵梨香はトトの言葉に頷きました。
「バスもっていうし」
「そう聞いたらね」
それでと言うカルロスでした。
「そう思えるね」
「確かにね」
神宝はカルロスの言葉に応えました。
「楽しそうに言われてるし」
「それじゃあね」
ジョージも言います。
「そう思えるね」
「毎日軽トラに乗っておられるのかしら」
ナターシャはこう考えました。
「若しかして」
「うん、お仕事の時はだよ」
おじさんは五人にも答えました。
「まさにね」
「そうなんですね」
「毎日乗っておられるんですね、軽トラ」
「お仕事の時」
「それでお好きですか」
「そうなんですね」
「そうなんだ、カンサスにいた頃は」
それこそというのです。
「自動車なんて本当にだよ」
「私達が乗るなんてね」
おばさんも言いました。
「夢にもだったわね」
「思わなかったよ」
「お金持ちの人しか乗ってなくて」
「物凄く増えても」
そして安くなってもというのです。
「しかしね」
「それでもよね」
「わし等が乗るなんて」
「想像出来なかったわ」
「それに」
さらに言うおじさんでした。
「ジープだってな」
「なかったし」
「ましてや軽トラなんて」
「影も形もなかったわ」
「しかし乗って使ってみると」
その軽トラをです。
「物凄く便利だからな」
「私達も病みつきになったわね」
「それで毎日乗っているうよ」
「二人でね」
「あっ、エマさんも運転されてるんですか」
恵梨香はお二人のやり取りからふと思いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ