第三話 ヨドンヘイムの戦いその十三
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「そして情報はね」
「集めないといけないです」
アスナが確かな声で答えた。
「本当に」
「うん、だったらね」
「ここはですね」
「少し落ち着いて」
「情報収集ですね」
「そうしよう、そして誰かが動いたら」
敵のというのだ。
「そこで仕掛けることもいいよ」
「ああした連中は軽率に動くことが多い」
バンバが見てもだ。
「速いが」
「風の様にね」
龍井はバンバにも応えた、今も明るい。
「しかしね」
「静かではないです」
「林みたいにね」
「そして動かないことは苦手です」
「だったらね」
それならというのだ。
「こちらはだよ」
「静かに動かず」
「敵の様子を伺ってね」
「情報を集めて」
「敵が動いたらまた動こう」
「わかりました」
リュウソウジャーの面々は龍井の言葉に頷き今は実際に動かないことにした。だがその決意をしてすぐにだった。
二人明らかに地球人でない者達が来た、一人はピンクでもう一人は緑である。
「ここね龍井家って」
「うん、いいお家だね」
彼等はいきなり来て家の中を見回して話した。
「広いし絶美もいいし」
「快適そうね」
「キャデリア様何よりですね」
「全くよラッキューロ」
「キャデリラ?ラッキューロ?」
ういは彼等がお互いに呼び合った名前に反応した。
「私のチャンネルにいつもコメントしてくれる」
「あれっ、貴女ひょっとして」
「ういチャンネルの」
二人も言われてういに顔を向けた。
「そういえば似てますねこの人」
「むしろそっくりね」
「そっくりというか本人よ」
ういははっきりと答えた。
「私が龍井ういよ」
「あら、そうだったの」
「まさかのまさかですね」
「そうよね、まさかういさんご本人なんて」
「こんなところでお会い出来るなんて」
「いや、まさかね」
ういも言うのだった。
「ラッキューロさんとキャデリラさんがこんな人達だったなんてね」
「思わなかったですか」
「まあそうよね、人間じゃないとかね」
「普通は思いませんからね」
「驚くわよね」
「いや、驚いてはいないわ」
ういはそれは否定した。
「二人が人間じゃなくてね」
「あら、そうなの」
「だって私達の周りじゃ普通だから」
何でもないと言う口調で言うのだった。
「リュウソウジャーの皆だってそうだしね」
「ああ、そういえばそうね」
「僕達の間でもそうですね」
キャデリラとラッキューロはういの言葉を受けて確かにと頷いた。
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