第二章
[8]前話
その画像はインターネット上で大人気になった、その画像は夫婦と同じピッツバーグ在住の消防署員ソニック=ワンやや小柄なアジア系の彼も観て妻のマーガレット白人で赤茶色の短い髪の毛に緑の目のスタイルのいい彼女に言った。
「いや、うちの子と一緒だよ」
「ハドリーと?」
「この子はね」
自分のスマートフォンに出しているテディを妻に見せて話した。
「そうだよ」
「そうね」
妻もテディのことを見て頷いた。
「確かに」
「ぬいぐるみ好きだからね」
「同じね、ただね」
妻は夫にそれでもと言った。
「違うところもあるね」
「それはね」
夫は妻の言葉を否定せずに言葉を返した。
「そうだね」
「同じぬいぐるみ好きでもね」
「ハドリーはね」
「ワンワン」
雄の黒いバーニーズマウンテンドッグを見た、すると。
白い自分の何倍も大きい白いテディベアのぬいぐるみと遊んでいる、夫はその彼を見つつ妻に言った。
「あのぬいぐるみが一番好きだね」
「白い大きなテディベアがね」
「そこは違うね」
「ぬいぐるみが好きだから皆プレゼントして」
「コレクションにして自分の寝場所の傍に置いているけれど」
家の中のというのだ。
「それでもね」
「一番はあのぬいぐるみで」
「いつも一緒なのはね」
「違うわね」
「この犬とね」
今も自分のスマートフォンに映されているテディを見て言った。
「そこはね」
「そうよね」
「けれど同じぬいぐるみ好きの犬がいることは」
「同じピッツバーグに」
「それは嬉しいね」
「そうね、それじゃあね」
「いいね推すか」
テディがぬいぐるみと遊んでいる画像が掲載されている記事にというのだ。
「そうしようか」
「そうしましょう」
笑顔で言ってだった。
実際にいいねを押した、そしてハドリーを一緒に観た、二人の愛犬もまたぬいぐるみと仲よく遊んでいた。その彼も観て笑顔になるのだった。
ぬいぐるみ好きの犬達 完
2024・2・24
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