■■SAO編 主人公:マルバ■■
四人で紡ぐ物語◆ヒースクリフの謎
第三十二話 総当り戦
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
の攻撃を主軸に置き、大量の投擲用ピックをばら撒き敵を撹乱しながら短剣で追い打ちする、比較的短めの《双剣》スキルである。
一気に6つものピックがヒースクリフの足元に突き刺さった。
わずかに驚いたヒースクリフを、マルバの右手の剣が襲う。
難なくそれを盾で受けるヒースクリフだが、その上空から更に3つのピックが襲撃し、彼は再びバックステップを踏んだ。
それを追いかけるように左右から攻撃が続く。
右からの剣は盾が、左からの拳は剣が、それぞれ叩き落とした。
硬直したマルバを狙おうと盾から顔をだしたヒースクリフだが、その顔面を目掛けて短剣が凄まじい勢いで飛んできたために再び顔を引っ込めた。
マルバはここで攻撃を切り、溜まったディレイを解消する。
攻撃がこないことを不審に思ったヒースクリフは、マルバが硬直していることを知ってすぐに攻撃に転じた。
ヒースクリフの剣がマルバの喉元をかすり、マルバはカウンターでその顎を狙って回し蹴りを放つ。
しかし、それは盾が見事に防ぎきった。
技の反動で両者とも三メートルほど下がり、すぐに突進してその間を埋めた。
しかし……戦場にマルバの声がこだまする。
「ユキ、幻惑だ!」
二人が激突する瞬間、二人の視界は白く染まり……
二人が立ち位置を交代した時、WINNER表示が踊った。
【WINNER:Heathcliff!】
「うわー、負けた負けた。流石ですね」
「フッ、君もなかなか強いではないか。楽しませてもらったよ。また機会があればデュエルしたいものだ」
「そうですね。また機会があれば」
「さて、次の試合も頑張ってくれ給え」
「……え、まさか」
「総当り戦、と言っただろう? 当然、マルバ君とシリカ君も戦うのだよ」
「まじっすか……」
「ああ、まじだ。健闘を祈る」
ヒースクリフが退場し、しばらくしてからシリカが嫌そうな様子で現れた。
「うぅ……マルバさんとは戦いたくないです……」
「僕だって嫌だよ。でもまぁ、仕方ないかなぁ」
「はぁ、仕方ないですね。どうせやるなら本気で行くまでです」
「ああ、手加減なんかしたくないね。僕も本気でいかせていただく」
「それじゃ、準備はいいですか?」
「いつでもどうぞ」
二人は剣を抜き放った。マルバは二刀を、シリカは短剣を構える。
「《竜使い》シリカ、行きます!!」
「《双剣》のマルバ、全力で行くよ!!」
【DUEL START!】
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ