■■SAO編 主人公:マルバ■■
四人で紡ぐ物語◆ヒースクリフの謎
第三十二話 総当り戦
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、キリトが先に動いた。
十六連撃、『スターバースト・ストリーム』。シリカは一撃目の剣先に突進技を当て、反動で自分の身体を飛ばすことで攻撃を防ごうとするが……
一撃目。キリトの右手の剣とシリカの短剣が見事にぶつかり合い、両者が反動で二メートル以上吹き飛ばされた。
二撃目。態勢を整えようとするキリトは、二撃目を故意に地面に誘導することで転倒を防いだ。
三撃目。遠くへと飛んでいくシリカには全くもって届かず、空を切る。
十撃目。連撃を止めないように移動するには時間がかかる。キリトは散々空振りしながら地面に倒れて受け身を取るシリカに追いすがるも、地面から上半身だけを起こしてぎりぎり転倒していないシリカの短剣でパリィされた。
十一撃目。シリカの籠手が『パーリング』を成功させ、剣が遠くに弾き飛ばされる。キリトは危うくキャンセルされかけたスキルをなんとか立て直した。
十二撃目。しゃがんだシリカの頭上を通り過ぎる。
十三撃目。剣先がシリカを捉えた。しかし強ヒットには至らず、シリカのHPの一割ほどが削られただけだ。
十四撃目と十五撃目。二つの剣が同時に横薙ぎを繰り出す。シリカは下側の片方を短剣でパリィ、姿勢を低くして上側の一撃を躱す。
十六撃目。姿勢を立て直したシリカは、先ほどのパリィで武器を取り落としていた。『閃打』の構えを取り迎撃を試みるも、最後の攻撃は斬りではなくて突き。突きを拳で受け止めるのは無茶がある。手刀の技を使えばよかったな、と一瞬考えたシリカの胴を、キリトの剣が貫いた。
【WINNER:Kirito!】
「……流石ですね。出し惜しみしないで《遅延解除》も使えばよかったです」
「えっ、シリカも使えるんだ」
「はい、マルバさんから特訓受けましたから。キリトさんも訓練してみますか? ……いえ、そういえばキリトさんには使えないはずですね」
「そうだな、俺は長剣二刀流だから同時にひとつしかスキル使えないし。……うーん、俺もディレイキャンセルに対抗できるようなシステム外スキル探してみるかな。せっかくの二刀流だから」
「そんな簡単に見つかりますかねー?」
シリカとキリトは向い合って一礼すると、キリトがその場を後にし、代わりにヒースクリフが入場した。オーディエンスが一斉に沸く。
「さて。シリカ君と言ったかな」
「はい、そうです」
「ハンデは要らないかね?」
「ピナを戦闘に参加させてもらえれば十分です」
「そうか。よほど自信があるようだな。一応私はアインクラッド最強と言われているのだが」
「……それを自分で言っちゃうんですか」
「一応デュエルでは負け知らずなのでな。多少舞い上がっているだけかもしれないが」
「それなら、その連勝記録を今日この場で止めて見せます!」
「ほ
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