第12話
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あの言葉はやっぱり嘘で野営地はこの先に……」
「ああ、何者かは知らねえが間違いなくタダ者じゃねえだろう。あの軍用魔獣の異常……”火喰鳥”の様子も考えると。」
「……いくら倒しても倒しきれず、天使様であるメイヴィスレインさんの光の魔法では唯一倒しきることができ、女神の息吹を感じさせない肉体……まるで故郷のおとぎ話の”屍鬼”のような――――っ……そんなわけないですっ……!」
ヴァンの話に続くようにある推測をしたフェリだったがアイーダを思い浮かべ、必死に否定した。
「フェリちゃん……」
「…………………」
フェリの様子をアニエスが心配そうな表情で見守っている中、ヴァンに視線を向けられたメイヴィスレインはフェリの推測が正解であるかのようにフェリに視線を向けた後頷き、メイヴィスレインの反応を確認したヴァンは重々しい様子を纏って黙り込んだ。するとその時アニエスが常に身に着けている小さなポーチの中にあるゲネシスが光を放ち始めた。
「………こんな時に……」
「アニエスさんのひいお祖父ちゃんの……」
「ハッ、どう絡んでるかわからんがちょっとばかり面倒そうだな。この気配……上位属性も働いているだろう。恐らく野営地はあの高台――――――ブチのめしながら登り詰めるぞ!」
「はい(ウーラ)っ……!」
「行きましょう……!」
「ええ……!」
そしてヴァンの号令にそれぞれ応えたアニエス達は高台に向かい始めた。すると少し時間が立つとその場に数人の”北の猟兵”達を引き連れたローガンが現れ
「……目標は”エースキラー”の奴等が捜していたミント髪の男。対象の写真撮影を必須目的とし、可能ならば制圧、並びに捕縛する。”高台の石柱に拘束されているアイゼンシルトの部隊や高台に向かった火喰鳥”は状況に応じて対処する。」
「了解!!」
ローガンの指示に猟兵達はそれぞれ答えた後ローガンと共にヴァン達の後を追うかのように高台へ向かい始めた――――――
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