第12話
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ば調子も悪そうだったな。よかったらお客さん達に頼めないかな?」
「アイーダさん……っ!」
「おい待て……!――――――俺達も行くぞ!」
「は、はい……!とりあえずお任せください!」
(”調子が悪そう”………これはほぼ、”確定”でしょうね。)
3つの手紙と封筒を取り出して説明をした娘の話を聞いたフェリは血相を変えてその場から走り去り、それを見た二人もフェリの後を追い、娘の話を聞いていたメイヴィスレインは目を細めていた。
「クク、なにやら面白そうな匂いがプンプンするじゃねぇか。」
「ったく、アンタみたいなのに目をつけられたことには同情するぜ。……しかしアイーダの奴、幾らしばらく会っていなかったとはいえ、俺に気付かなかった事といい、何かありそうだな……」
一方その様子を客席から見ていたランドロスは不敵な笑みを浮かべ、ランドロスの様子に溜息を吐いたガルシアは真剣な表情で考えていた。その後3人がアイーダがまだいると思われる村の出入口に急行すると、アイーダらしき緑黒髪の女が村の出入口からどこかへと向かっていた。
「アイーダさん……!?」
「フェリ……!?ハハ、驚いたね……夢でも見てんのかい……?フフ……ちょうどさっき、アンタへの手紙を預けた所だよ。ひょっとしてウチの連隊長がクルガにも問い合わせたのかい……?」
フェリに声をかけられた女――――――アイーダは驚きの表情を浮かべた後苦笑しながらフェリに訊ねた。
「はいっ、それでわたし、アイーダさんのことが心配で……!北カルバードの旧首都でこちらの裏解決屋さんを捜して、それでっ……!」
(”やはり、私の想定通りでしたか。”)
アイーダの疑問にフェリが答えている中、アイーダの”正体”に逸早く気づいたメイヴィスレインは厳しい表情を浮かべてアイーダを睨んでいた。
「アンタは……フフ、噂は聞いていたが。」
フェリの話を聞いたアイーダは目を丸くしてヴァンを見つめた後苦笑した。
「ヴァン・アークライドだ。3年前に世話になったようだな。……だいぶ辛そうだが何があった?」
「そ、そうですよ……!どこかケガでも――――――」
アイーダに自身の名を名乗ったヴァンは顔色を悪くしているアイーダの状態について訊ね、ヴァンの言葉に頷いたフェリはアイーダに近づいたが
「近づくんじゃないよ!!」
「……!ア、アイーダさん……?」
アイーダが真剣な表情でフェリに忠告し、忠告されたフェリは驚いて立ち止まってアイーダを見つめた。
「ああ、そんな顔すんな。アンタが悪いわけじゃない……ちょっとばかり遅すぎた……ただ……それだけのことさ。」
「その……何か事情がおありなんですよね?お力になれるかもしれませんし
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