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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第12話
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―――――言いがかりだったのは認めよう。バスを救ったのもよくやった。だが、良い気になるなよ裏解決屋!?ここから先は遊撃士の仕事だ!おかしな魔獣の件、こちらの解決を指をくわえて眺めているんだな――――――!」

そしてアルヴィスは内心の焦りを隠しながらヴァンへの捨てセリフを口にした後村の中へと入って行った。

「……わたしの知っている遊撃士とはちょっと違うような。戦士団とは対立していたものの、落ち着いた人達でしたが……」

「あ、大陸中東部にもギルドの支部はあるんですね?」

去って行くアルヴィスの背中を見つめながら呟いたフェリの話を聞いたアニエスはある事に気づき、二人に確認した。

「それが連中の理念だからな。ヤツも若造丸出しだがC級ならそこそこ腕は立つはずだ。ハッ……いざって時はアテにしておくか。」

「ヴァンさん……また何か考えています?」

「……あの人、どこに行ったんでしょう?」

「多分、駐在所だろうな。気が向いたら行ってみるか。」

その後村での情報収集を再開したヴァン達は情報収集を終えると一旦宿の前まで戻ってきた。



「……気になる情報が色々と入ってきましたね。」

「はい……」

「ギルドの若造が来たのはいいとして。”暴君”と”キリングベア”が追ってるあの若いのは村で見かけなかったな。それと―――――工房で聞いた話か。」

「はい……ガソリン、ですね。昔の機械に使われてた、今は溶剤か燃焼剤としてのみ使われる液体……クルガの里でも一部の武器用に保管されていた覚えがあります。」

「確か大陸中東の地下から原料が採取されるんでしたよね。でも……一体どうしてそんなものを?」

ヴァンの話に頷いたフェリは自身が知る情報を口にし、アニエスは新たな疑問を口にした。

「手に入れた大量のワイヤーにも関係してそうだが……」

「―――――あ、お客さん!ちょうどよかったよ!」

そしてヴァンが考え込んだその時宿の娘がヴァンに声をかけた。



「?どうした嬢ちゃん。」

「どうしたもこうしたも……―――――つい今しがた、例のお姉さんが立ち寄ってさ!」

「ええっ……!?」

「ア、アイーダさんが……!?」

捜していた人物とついさっき会ったという娘の驚愕の情報にアニエスとフェリはそれぞれ驚きの表情で声を上げた。

「うん、お客さん達の話をする間もなく頼みごとをして、すぐ行っちゃってさ。手紙を3つ預かったんだけど……これは”アイゼンシルト”って所かな?後旧首都のギルドと、”クルガ”――――――これは外国に送るものみたいだね。一緒に手間賃を貰ったんだけど封筒に1万ミラとか入っててさ……!こんな大金受け取れないから慌てて追いかけようとしたんだけど……そういえ
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