暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第12話
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うアイツに言ったら――――――俺の……色々カスタムした愛車を”片手で掴んで投げ飛ばしやがった。”人型は中破――――――後はヤツが拳と得物の大剣だけでブチ壊していった。……俺の愛車?完全スクラップに決まってんだろうが。





「そ、その……ご愁傷様です。」

「えっと、でも無事、直せたってことですよね……?」

ヴァンの説明を聞いたアニエスは冷や汗をかきながら慰めの言葉をかけ、フェリは自分達が乗ってきたヴァンの愛車に視線を向けてヴァンに確認した。

「そいつは二代目だ!完全大破から直せるわけねーだろ!?あの野郎が迷惑料とかいって代わりの同型車を用意しただけだ!中古車だが状態は良かったからそこん所は我慢するとして……手間暇かけてカスタムした愛車を一瞬でスクラップにされた気持ちがわるか!?元通りにするのに2年もかかったし!……ゼッテー許さねえ……絶対にだ。」

フェリの指摘に対して反論した必死の表情で答えて怒り心頭の様子のヴァンに二人が冷や汗をかいて表情を引き攣らせたその時、車のクラクションが聞こえてきた。

「クラクション……?」

「こんな時間に誰か来たのか?」

聞こえてきたクラクションにフェリが首を傾げている中、夜の村に新たな訪問者がある事にヴァンが眉を顰めていると新たな車が村の入口に駐車し始めた。

「えっと、普通の乗用車とは違いますよね……?」

「レノの導力LC(ランドキャリア)――――――悪路にも向ているタフな車種だな。だがあのエンブレムは……」

「……!遊撃士協会(ブレイサーギルド)……!?」

初めて見る車に首を傾げているアニエスの疑問に答えたヴァンは車に刻まれている”支える篭手”のエンブレムに気づくと真剣な表情を浮かべ、フェリは驚きの表情で声を上げた。



「ふう、遅くなったな。あれが例のバスか……見たところ修理は完了したのか?駐在と運転手に話を聞かないと……へえ、インゲルトのピックアップか。なかなか趣味がいいじゃないか。」

車から降りたジャケットの遊撃士はバスに視線を向けた後ヴァンの愛車に気づくと興味ありげな様子で呟き、更にランドロスのバイクにも気づくとバイクに駆け寄ってバイクをよく見た。

「!?なんだこの導力バイクは……レッドスターのモンスターマシン!?エトワスのモデルも凄かったけど……う〜ん、こっちも恰好いいよなぁ。」

「よう、結構好きみたいだな。」

ジャケットの遊撃士がバイクを興味ありげな様子で見つめて呟いているとヴァンが声をかけた。

「わわっ、人がいたのか……驚かせないでくれよ。ひょっとしてバスの乗客かい?俺は遊撃士協会の――――――!お、お前は……!?」

声をかけられたジャケットの遊撃士は驚いた後自己紹介をしようとした
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ