第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その二十四
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「全くです」
「変わらないのですね」
「むしろ社長が一般社員と同じ食堂で食べる」
「そうした社会ですか」
「大臣も普通の食堂で食べます」
「そうですか」
「忙しいと自室でインスタント食品を食べ」
そしてというのだ。
「済ませます」
「大臣もですか」
「私は口にしたことはありません」
カミュは笑って話した。
「インスタントも冷凍食品も」
「どれもですね」
「多忙でもです」
例えそうであってもというのだ。
「それでもです」
「シェフの人が作ったものをですね」
「余裕を以て」
そのうえでというのだ。
「かつ楽しんで、です」
「召し上がられていますね」
「そうしています、ですが」
「連合はそうした国ですか」
「実に品がなく粗野で慌ただしい」
「そうした国ですね」
「そうです、その国に何時かはです」
またこう言うのだった。
「勝ちます」
「左様ですね」
「発展していき」
「連合以上にそうしていき」
「そしてですね」
「あの国を超えますね」
「そうします、その為にも」
カミュはカルパッチョを食べて言った、オリーブオイルの味も素材の味もそのどちらもが生きている。
「今はです」
「こうしてですね」
「食事を楽しみますね」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「はい、そしてデザートですが」
今度はそちらの話をした。
「それもご期待下さい」
「おお、デザートもですか」
「そちらもですか」
「面白いものが出ますか」
「デザートまでよくで全てよし」
カミュは笑って言った。
「そう言われていますね」
「はい、我がエウロパでは」
「そう言われています」
「実際に」
「いい言葉です」
「ですから」
それが為にというのだ。
「デザートもです」
「凝ったものですか」
「それを用意してくれましたか」
「お楽しみを」
こう言ってだった、今は。
カミュは客人達と共にヒラメ料理と白ワインを楽しんでそうしてだった、この宴の主役を食べてそうしてだった。
今度はメインディッシュだった、それはというと。
「ほう、ステーキですか」
「メインディッシュはステーキですか」
「そちらですか」
「そちらを用意して下さったのですか」
「そうです、このステーキは特別で」
そうしたものでというのだ。
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