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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その二十三

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「その為にです」
「左様ですね」
「しかし連合では教授もですね」
「ワインを学生、それもパブで飲む様にです」
「下品に飲みますね」
「学生達と共に外で、です」
 エウロパでは考えられないことにだ。
「共に肉を焼いてです」
「食べるのですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「そしてビールをジョッキで飲む様に」
「ワインもジョッキですか」
「いえ、酷い場合は紙コップで」
「紙コップでワインを飲むのですか」
「そうなのです」
「大学の教授が」
「左様です」
 カミュはその女性に連合を侮蔑し切った顔で話した。
「あちらでは」
「それはまた」
「エウロパでは考えられないですね」
「では士官もですね」
「それも将官がです」
 軍の中で頂点にある彼等がというのだ。
「しかも大将の階級にあっても」
「大将でもですか」
「尚連合では上級大将はなく」 
 軍の階級の話もした。
「上は元帥だけです」
「エウロパ元帥もないのですね」
「はい、そうした立場でも」
 連合軍で二番目に高いそれだけにかなりの地位がある階級にある者達でもとだ、カミュはその教授に話した。
「兵士達と共にです」
「外で自ら肉なりを焼いてですか」
「立ってです」
 そうしてというのだ。
「ワインでもです」
「紙コップですか」
「我々とは違い」
「今の我々はビュッフェでも」
「食べたいものを言ってですね」
「持って来てもらってです」
 そしてというのだ。
「食べていますね」
「席に座って」
「それでもなのですね」
「そうしています」
「そうですか」
「何といいますか」
 ある貴婦人が言ってきた、平民出身であるがオランダ政府の高官の夫人であり夫と共にカミュに招かれているのだ。
「それはまた」
「無作法ですね」
「そして下品ですが」
「それが連合なのです」
「ワインもですか」
「無作法に飲みます」
「そうした国ということなのですね」
 貴婦人は述べた。
「まことに」
「彼等は兵士も提督も関係なく」
「では企業でもですね」
「社長も一般社員もです」
 その彼等もというのだ。
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