第五話 引っ越しの時その十
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「ノックしてね」
「じゃあ俺の部屋に入る時も」
「そうしてね」
「それじゃあ」
「あとお洗濯は」
夜空はさらに話した。
「私がね」
「してくれるんだ」
「そうするから」
こう佐京に話した。
「任せてね」
「そうしていいんだ」
「お洗濯位はね」
それこそという言葉だった。
「洗濯機あるわよね」
「あるよ」
「だったらお洗濯して」
そうしてというのだ。
「干して乾いたら入れて畳んでなおすだけだから」
「いいんだ」
「いつもやってるから」
まだ住んでいる実家でというのだ。
「だからね」
「それじゃあ」
「そうして干す時に」
「自然と下着見るね」
「例えばお外に干して急に雨が降ったら」
夜空はそのケースの話もした。
「その時は」
「下着入れるね」
「家族皆でするでしょ」
「そうするね、俺だって」
「それでその時に見るじゃない」
乾かしている洗濯ものを急に入れる時はというのだ、雨が降っていてはそんなことを考えている暇がないものだ。
「そうだしね」
「別にいいんだ、下着見ても」
「着けてないならね」
今現在というのだ。
「それなら。いや」
「いや?」
「許嫁だし結婚するから」
だからだとだ、夜空はここでふと考えて佐京に話した。
「もう下着姿見られても」
「いいんだ」
「というか見られるどころか」
さらに考えつつ言った。
「もっと先の」
「そうしたこととか?」
「興味、あるわよね」
顔が自然に赤らんだ、そのうえで佐京をちらりと見て尋ねた。
「やっぱり」
「あるよ」
佐京の返答は一言だった。
「俺も」
「そうよね」
「ついでに言うと同性愛の趣味ないから」
このことも言うのだった。
「女の子が好きだから」
「それじゃあ」
「もっと言えば夜空さん結構好み」
佐京は頬を赤らめさせて告白した。
「お顔もスタイルも」
「えっ、そうなの」
「そう」
顔を赤くさせた夜空にその頬のまま告白した。
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