第三話 ヨドンヘイムの戦いその十二
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「それならな」
「うん、仲よくしていこう」
「皆な」
こうした話をヨドンヘイムから戻ってから話した、話が一段落すると戦士達はそれぞれの場所に戻った。
それはリュウソウジャー達も同じで龍井家に戻るとだ。
まずはういがだ、彼等に尋ねた。
「それでどうだったの?」
「かなりの数の戦隊の人達と仲よくなれたよ」
コウがういの問いに笑顔で答えた。
「有り難いことにな」
「それはよかったわね」
「ああ、ただドルイドンの連中もザンギャック達と合流した」
「それはよくないわね」
「それをどうしていくか」
考える顔で話すのだった。
「問題だよ」
「そうだね、どうしたものか」
龍井もそれはと応えた。
「深刻な問題だよ」
「そうですね、ドルイドンもザンギャックも強くて」
オトも言った。
「他の組織もですから」
「ああ、何かいい知恵はないか」
カナロは妹に相談した。
「本当にな」
「知恵って言われても」
オトはそう言われて首を傾げさせた。
「ちょっとね」
「思いつかないか」
「悪いけれどね、ただそうした時はね」
「ああ、待つこともか」
「そして周りを見ることもね」
こうしたことをすることもというのだ。
「大事かしら」
「そうか、じゃあ今は様子見だな」
「そして情報収集ね」
ういはあらためて言った。
「そうすべきね」
「そうだな、じゃあ今は他の戦隊の人達と交流を深めて」
龍井もあらためて言った。
「そのうえで」
「うん、情報収集ね」
「そうしようか、ほらあれだろ」
「あれ?」
「皆が戦う組織ってやたら動くだろ」
龍井は自分の娘にこのことを話した。
「どの組織もな」
「言われてみればそうだな」
メルトもそれはと頷いた。
「ああした連中は」
「そうだね、だったら」
「ここは、ですか」
「ドルイドンもそうだったしね」
「他の組織もですね」
「組織の数が多いならだよ」
それならというのだ。
「多いだけね」
「動いてきますね」
「そうしてくるからね」
「今は待つことですね」
「そうしよう」
明るい声で言うのだった。
「動かざること山の如しとも言うしね」
「黙って見ることも戦いですね」
トウが応えた。
「要するに」
「うん、戦いって臨機応変だね」
「その都度戦い方も変わります」
「時には動かないことも大事で」
山の様にというのだ。
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