第二章
[8]前話
「ブイチューバーになるわ」
「それでやってくの」
「その技術も勉強したし」
ブイチューバーのそれもというのだ。
「人工音声もね」
「やるの」
「ブイチューバーならわからないでしょ」
「そのキャラになりきったらね」
「そうでしょ、だから私自身は出ないで」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「やっていくのね」
「ええ」
こう言うのだった。
「そうするわ」
「そうなのね。じゃあ頑張ってね」
それならとだ、菊枝も応えた。
「確かにどうしても自分の個人情報が心配ならね」
「ブイチューバーはいいわね」
「自分のお部屋もお顔も隠せるからね」
「ライブ配信もしたいけれど」
「ライブ配信そこが問題だから」
「プライベートが出かねないから」
「それで編集も効かないから」
ライブ配信だと、というのだ。
「リスクあるし、そもそもあんた前はライブ配信のお話してたでしょ」
「したくてね」
「だったらリスクを考えて」
「やるにしてもなのね」
「出さない自信ないならね」
自分ノプライベート、個人情報をというのだ。
「ブイチューバーは本当にね」
「やり方の一つね」
「後は失言に気を付けたらね」
「リアルの自分を言わないことね」
「ブイチューバーでもね」
「ブイチューバーになっても危険はあるのね」
「ゼロじゃないわね」
実際にというのだ。
「それはね」
「じゃあそっちも気を付けて」
「そうしてやっていってね」
「それじゃあね、普段は編集して」
「ライブの時は慎重にね」
「やっていくわ」
由美は慎重にと自分にも言い聞かせてだった。
そのうえでゲーム実況をブイチューバーになったうえではじめた、そうしてライブ配信の時は極めて慎重に喋るとだった。
個人情報は出さず自分のことはばれなかった、だがそれでも菊枝に学校で話した。
「やっぱり緊張しながらね」
「配信してるのね」
「個人情報出さない様にね」
「そうよね、普通にネットやってても気を付けないといけないけれど」
「動画配信特にライブだとね」
「ばれたし出しやすいからね」
菊枝はそれでと衝動で一緒に昼食を食べつつ話した。
「気を付けないとね」
「本当にそうね。じゃあこれからもね」
「気を付けてやっていってね」
「そうするわね」
由美は確かな声で答えた、そうして動画配信をやっていった。チャンネルはそこそこに人気が出た、だが由美は慎重なままだった。自分が誰かわからない様に。それが非常に怖いと思っていてだった。
ライブ配信とプライベート 完
2024・2・20
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