第91話 霧のロレント
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情報を収集、その後可能ならロレントに向かうんだよね?」
「ああ、霧で視界が悪いせいでロレント行きの飛行船は今運航停止してるからな」
ロレントで発生した濃霧のせいで飛行船は飛ばせなくなってしまったの、厄介だね。
「そういえばそろそろコリン君がクロスベルに着いたくらいじゃない?」
「そうだな、無事に両親に会えればいんだけど」
わたし達と一緒にいた時のコリン君はレンの変装した偽物だったけど、リィンが助けたのは本物のコリン君だった。
怪我もなくいたって健康だったみたいで安心した。コリン君はレンに面倒を見てもらっていたようで彼女にとても懐いていたの。
帰り際でもレンお姉ちゃんに会いたいって言っていたし相当懐いていたね。レンは子供好きなのかな?
そしてコリン君は護衛のサラと一緒にクロスベルに帰っていった。また会えると良いね。
「でもなんでレンはコリン君を誘拐して変装したんだろうな?」
「ん、そこが謎だよね」
ギルドに来ていた情報ではクロスベルでヘイワーズ夫妻の姿を確認されていた。でも息子のコリン君が行方不明になっていて捜索願が出されていたらしい。
わたしとラウラを巻き込んで自爆したのはヘイワーズ夫妻に良く似せた機械人形だったみたい。
「なんでレンはヘイワーズ夫妻に似せた人形まで使ってコリン君に変装したんだ?別に誰に変装してもいいはずなのに」
「嫌がらせがしたかったとか?もしレンがヘイワーズ夫妻の子供で彼らに捨てられていたら……」
「確かにレンは俺にアイツらと一緒で自分を捨てたと言ったな。もしそれが本当なら夫妻を悲しませる為にコリン君を誘拐したのか……」
あくまで想像だけどそう考えれば態々そんな手間がかかることをした理由にはなるね。
「ヘイワーズ夫妻に会ったことは無いがダンナさんの方は良い噂ばかりで悪い話は聞かない。でもそういった人に限って人に言えない過去もあるかもしれないのか……この件が終わったら一度ヘイワーズ夫妻を訪ねてみてもいいかもな」
「そうだね、ここまではあくまで想像でしかないしね」
わたしとリィンは一旦この話を止めることにした。真実は分からないし想像で好き勝手言うのは失礼だからね。
「そういえばアネラスが一旦このチームから離れる事になったんだよね?」
「ああ、遊撃士で集まって結社の根城を探すチームを作る事になったらしい」
「ん、ちょっと寂しいね……」
結社がリベールに拠点を持ってるのは明らかでいつも先手を打たれていた。サラなどの増援も来たので今度はこちらから奴らの拠点を探し出そうという計画があるみたいなの。
そのチームにアネラスが選ばれて彼女は去っていった。
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