第11話
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情で声を上げた後アニエスの反応に気づくとアニエスに訊ねた。
「はい、新聞やテレビで顔を知っている程度ですが。もう一人の方は知りませんが……先程ヴァンさんはもう一人の方の事を”本来なら拘置所にいるはず”だと仰っていましたけど……」
「ああ。スーツ姿の巨漢の方はガルシア・ロッシという名前でな。元クロスベル最大のマフィア、”ルバーチェ商会”の若頭――――――つまり、事実上”ルバーチェ”のナンバー2を任されていた男だ。」
「クロスベルのマフィアの若頭さん……え?”ルバーチェ”って、確か地下遺跡で”A”の人が言っていた……」
ガルシアの事をヴァンに訊ねたアニエスはヴァンの説明を聞くと地下遺跡での出来事を思い返した。
即効性の薬物強化。まさかそっちにまで手を出しているとはな……それで破滅した外国の馬鹿共を知らねぇのか?
クロスベルのルバーチェだったか。そんな小物と一緒にするな。
「よく覚えているじゃねぇか。ルバーチェはクロスベルの古参にして最大のマフィアとしてクロスベルを裏から牛耳っていた上エレボニア・カルバードの二大国の議員や政治家達とも繋がりがあった事で、警察ですら手出しできないマフィアだったが……様々な要因が重なった事で追い詰められた事で二大国も厳重に取り締まっていた薬物に手を出した事で自滅した上クロスベル市全体を巻き込む大事件を起こした事で、事件後ルバーチェのトップも含めて全員逮捕されて今も拘置所にいるはずなんだが……どうやら、”中央”の上層部の連中は”A”の捜査には”A”と”同類”――――――つまり、”マフィアの関係者による協力”も必要と判断したのか、恐らく奴と司法取引をして奴を拘置所から出して捜査に協力させているんだろうな。」
「それは………そういえば、ガルシアさん?でしたか。ヴァンさんがガルシアさんが以前お世話になっていた”古巣”の仲間が関係している件に関わっているから、その御礼に、ご自身やギュランドロス陛下が中央とメンフィル帝国による”合同捜査隊”のメンバーである事を教えてくれましたけど……」
ヴァンの説明を聞いたアニエスは複雑そうな表情を浮かべた後ある事を思い出してヴァンを見つめた。
「”キリングベア”ガルシア・ロッシは元猟兵でもあるんだが………奴が所属していた猟兵団は”西風の旅団”だ。」
「え……”西風の旅団”という事は……」
「それじゃあ、あの人もアイーダさんが以前所属していた伝説の猟兵団の一員でもあった人なんですか……!?」
ガルシアが元猟兵であり、所属していた猟兵団を知ったアニエスは目を丸くし、フェリは驚きの表情でヴァンに確認した。
「奴がルバーチェにスカウトされて”西風
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