第11話
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な笑みを浮かべてヴァンを見つめて声をかけた。
「え……『"A"の件で中央から派遣されたメンバー』という事は、まさか貴方達が――――――」
「おいおい………ったく、クロスベル側だけでそんな混沌としたメンバーであることを考えると、まさかとは思うがメンフィル側も相当混沌としたメンバーなんじゃねえだろうな?」
ガルシアの話を聞いてある事に気づいたアニエスは呆けた声を出し、ヴァンは真剣な表情で二人を見つめて訊ねた。
「クク、それについては”実際に会ってからのお楽しみ”ってヤツだな。ところで野暮用の話だが――――――若造を見なかったか?ナヨっとした、ミント髪の野郎だ。」
ランドロスの質問にアニエスとフェリはそれぞれメルキオルを思い浮かべて目を丸くした後不安そうな表情で互いの顔を見合わせた。
「なるほど、この村で見たわけか。」
「………っ……………………」
「……………………」
自分達の反応でメルキオルをクレイユ村で見かけたと断定したランドロスの様子にフェリは唇を噛み締めて真剣な表情でランドロスを見つめ、アニエスは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「チッ…………答えるつもりはねえが――――――何者だ?」
「クク、ちょっとした”追いかけっこ”をしている最中でなぁ。――――――まあ急ぐ用でもねぇ、オレ様達も今夜はこの宿でゆっくりするか。お前達の邪魔をするつもりもねえ……何なら手を貸してやるぜ?」
ヴァンの質問に対して答えを誤魔化したランドロスはヴァン達に背を向けて話をした後ヴァンに確認し
「いらねえっつの!」
ヴァンが疲れた表情で否定の答えを口にすると扉を閉めてガルシアと共にその場を立ち去った。
「……はああああっ……………………」
「……っっ……」
「フェ、フェリちゃん……!?」
二人が立ち去るとヴァンは大きな溜息を吐き、フェリはその場で力が抜けたかのようにその場で崩れ落ち、フェリの様子を見たアニエスは慌ててフェリに声をかけた。
「だ、大丈夫です……ちょっと気が抜けただけで。あの、ヴァンさん。今の恐ろしい人達はいったい……?」
「あー………仮面のオッサンの方は”仮面の紳士”を自称しているが、あんなのでもこの北カルバードを含めた3年前の大戦で建国された新興の大国――――――クロスベル帝国の”皇帝”の一人だ。」
「や、やっぱりギュランドロス陛下でしたか……」
「ええっ!?こ、”皇帝”!?それもクロスベルという事はこの北カルバード州をも支配している大国ですよね……!?――――――って、アニエスさんも気づいていたんですか……!?」
ヴァンの説明を聞いてランドロスの正体を知ったアニエスが冷や汗をかいて納得している中、フェリは驚きの表
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