第11話
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…」
「っ……」
ランドロスはフェリを評価した後不敵な笑みを浮かべて殺気をフェリに向け、ランドロスの殺気にフェリは思わず悲鳴を上げ、傍にいたアニエスも息を呑んだ。
「そのくらいにしとけや、自称”仮面の紳士”。人の部屋に無断で入ってオラつくのは止めてもらおうか。繰り返すが……一体、何をしに現れやがった?」
するとその時ヴァンが真剣な表情でランドロスに声をかけて、ランドロスの注意を自分に向けさせた。
「なに、ちょっとした野暮用でさっき村に着いたばかりなんだが。入口に見覚えのある車があったからあの時の詫びがてら挨拶に来ただけだ。ついでと言っちゃなんだが”依頼”でも頼もうと思ってなァ。」
「……アンタの依頼は二度と受けねえよ。野暮用ってのも興味はねえ。とっとと出て行ってもらおうか。」
ランドロスの話を聞いたヴァンは真剣な表情で答えた後退出を促した。
「やれやれ、嫌われたモンだねぇ。”暴君”以外の”銃士”にはたまに融通してるって聞いたんだがなぁ?」
ヴァンの答えを聞いたランドロスは苦笑しながら肩をすくめた後ヴァンにある指摘をした。
「ハッ……相手を選んでるってだけだ。あの時の詫びも必要ねえ。一応、”代わり”は受け取ったからな。だが許せる事と許せねえ事がある。――――――それだけのことさ。」
「クク、お前みてぇなのは貴重だ。気が変わるのを気長に待ってやるし、どうしてもという時は”他の連中を通して頼む”って手もあるからな。」
「……何?」
「おい、一応部屋は確保しといたぞ――――――って、何をやってんだ、アンタ。」
ランドロスが口にした意味ありげな言葉にヴァンが眉を顰めたその時、ガルシアがランドロスに近づいた。
「新手……!?」
「!テメェは……”キリングベア”。最近テメェの姿が旧首都で何度か目撃されたという情報は知っていたが……拘置所にいるはずのテメェが今そうやって娑婆にいられるのも、まさかとは思うがそこの自称”仮面の紳士”の仕業か?」
ガルシアの登場にフェリが警戒を強めている中ヴァンは目を見開いた後厳しい表情でランドロスとガルシアを見比べながら訊ねた。
「あん、誰だテメェ?」
「その男は以前何度か話してやった裏解決屋だ。」
「ああ………その男がそうなのか。クク、刑期も終えてねえ俺がムショを出てシャバにいられる件についてはそっちの想像に任せるが……俺がかつて世話になっていた”古巣”の仲間が関係する件に関わっている礼に一つだけ良い事を教えといてやるよ。俺とそこの仮面のオッサンは”A”の件で、”中央から派遣されたメンバーの一部”だぜ?」
ヴァンと初対面のガルシアは眉を顰めたがランドロスの説明を聞くと納得し、そして不敵
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