第11話
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、作戦行動中でもない限り、隊をわける意味はないと思います。でも、他のメンバーがどこかに待機していると仮定して……アイーダさんだけが訪れているのもやっぱり不自然だと思うんです。」
「確かに、斥候っぽい行動だが隊長自らってのもおかしな話だ。それに――――――雑貨屋で買った品についてもあからさまに不自然だったな。」
フェリの話に同意したヴァンは情報収集の際にアイーダが雑貨屋で購入した気になる品について思い返した。
「かなりの量のワイヤー、でしたか。それ以上に不自然だったのが……」
「……10日前に村を発って以来、食料を補給していないこと、ですね。」
(”行動は決まって夜”……”人間であるにも関わらず、10日も食料を補給していない”………まだ、決めつけるのは早計ですね。)
「ああ、”火喰鳥”だけにしても村で食事をした形跡がねえ。それ以外に気になるとしたらバスを襲った狼型魔獣だが――――――最初戦った時もそうだったがあからさまに普通じゃなかったな。」
アニエスとフェリがそれぞれ口にした不自然な点を聞いてある可能性に気づいたメイヴィスレインは目を細めた後すぐに気を取り直し、二人の話にヴァンは頷いた後バスを襲った時と、村人の依頼である盗まれた自転車の捜索の際に自転車を盗んだ犯人を襲った時の魔獣の事について思い返した。
「……はい、2度目に戦った時にはっきりとわかりました。なんらかの混乱状態……ううん、怯えてるような感じでした。ものすごく怖い存在への恐れに突き動かされて暴れてたような……」
「た、確かに……言われてみればそんな気がします。そうなると――――――”恐れていた存在は何か”ですよね。」
フェリの推測に同意したアニエスは新たに判明した気になる点について口にした。
「ああ、他の土地から流れてきた強力な魔獣か、それとも……」
「あと、やっぱりアイーダさんたちは近くに野営地を築いていると思います。この村の周りのどこか――――――候補は幾つかありそうですけど。」
「あの丘陵に、蕎麦畑の向こうの林、小川の上流なんかも考えられそうだな。食料についてはわからねえが……農作物をくすねるとも思えねぇし。」
「そ、そんなことアイーダさんたちがするわけないです……!」
「確かに、それこそ村の方に売って貰えばいいんでしょうから。……ミラに困っているということもないんですよね?」
ヴァンが何気に呟いた推測にフェリは真剣な表情で否定し、アニエスも頷いた後ヴァンにある事を確認した。
「ああ、武器弾薬と比べたら食料なんざ大した金額じゃねえ。ぶっちゃけ10日くらいの宿代だって猟兵には端金みたいなもんだろう。――――――そうすると”何か”あるわけだ。トップクラスの猟兵部隊が人目を忍
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