第七百三十八話 銀の薔薇その十四
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「本当に」
「そうよね」
七海もそれはと応えた。
「どうしようもないわね」
「今もね」
「マスコミと学校の先生にはなるな」
七海は強い声と顔で言った。
「お父さんとお母さんに言われたわ」
「私もよ」
「私も」
レミも彰子もそれはと答えた。
「いつも言ってるから」
「お仕事はどれでもいいっていうけれど」
「犯罪者とマスコミと学校の先生にはなるなって」
「そうね」
「そうよね、軍人さんでスパイになるのはね」
七海はこれはと答えた。
「凄いことだっていうけれどね」
「スパイ小説とか漫画とかあるし」
彰子が応えた。
「優秀じゃないとね」
「なれないわね」
「軍隊って色々な職種があるらしいけれど」
一口に軍人と区分されてもだ。
「その中でね」
「スパイは特別なのね」
「軍の中でもそのお仕事は極秘で」
その扱いでというのだ。
「他の国に潜入して情報を収集して」
「他の活動も行う」
「そうしたことをするから」
だからだというのだ。
「もうね」
「特殊ね」
「そう言っていいね」
そこまでのというのだ。
「特別なね」
「お仕事なのね」
「軍隊でもね、かなり優秀でないと」
「なれないのね」
「だからスパイ自体はね」
軍人であるならというのだ。
「凄いけれど」
「そのスパイと結託してね」
「エウロパについてるのは」
「碌でもない人よ」
「そうよね」
「自分の国を裏切る人なんて」
それこそというのだ。
「やっぱりね」
「それだけでね」
「碌でもない人よ」
「ただ弱みを握られて」
彰子はこのケースも話した、人は大なり小なりそうしたものを持っていて中には表に出されると困る種類のそれを持っている者もいるのだ。
「それでね」
「裏から脅されて?」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「協力させられている人も」
「いるでしょうね」
レミも否定しなかった。
「弱みは持っていても」
「それでもなの」
「知られないことね」
「それも大事なのね」
「スパイ相手でもね」
「そうしたことも大事なのね」
「買収されたりするのは論外でも」
それでもというのだ。
「自分にそうしてくる人はいる」
「そう考えて」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「利用されない様にね」
「弱みがあっても隠す」
「そうすることもね」
「大事なのね」
「そうでしょうね、まあこの学校にはね」
レミもそれはと言った。
「スパイはね」
「いないわね」
「学校見てどうするのよ。せめて研究施設ならね」
「技術とか盗む為に」
「出入りしようとするかも知れないけれど」
「ここだと大学の」
「けれどこうしたところはね」
植物園の
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