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夢幻水滸伝
第三百三十六話 アリゾナのカウボーイその九

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「一つの国家や」
「それでアリゾナ州もですね」
「国家や」
「左様ですね」
「つまりおいらは今一つの国の統一を目指してる」
 ホワイトバファローに確かな声で述べた。
「そういうことや」
「大きいです」
「そして一つの国家を治めるとなると」
「はい」
 ホワイトバファローはまさにと答えた。
「かなりのことで統一を目指されるにしても」
「大きなことやな」
「そうなります」
「そやな、それやとな」
 つまみのソーセージを齧ってから話した。
「今のおいらはな」
「ご多忙であられてです」
「当然やな」
「むしろご多忙でないのなら」
「その方がおかしいな」
「そうなります」
 ホワイトバファローは主に厳かな声で答えた。
「まさに。ここで為されるべきことは」
「ああ、統治を円滑に進める為に」
 ホイットマンは即座に答えた。
「官僚機構の充実やな」
「そうです、今から州全体を統治する」
「それだけの官僚組織を構築することやな」
「それが大事です」
「そやな、統治にはな」
 どうしてもとだ、ホイットマンも答えた。
「やっぱり官僚機構が必要やな」
「お役所というものが」
「市町村それぞれにな」
「州全体の」
「それが必要やな」
「ですからこれからは」
 まさにというのだ。
「内政及び外交とです」
「軍事に加えてやな」
「官僚機構の整備もです」
 これもというのだ。
「必要です」
「州全体を治める様な」
「左様です、宜しいでしょうか」
「そやな、おいら一人やとな」
 実際にとだ、ホイットマンも答えた。
「とてもな」
「治められませんね」
「そろそろそう感じてきたところやった」
「そうです、ではです」
「官僚機構の充実をやな」
「進められて下さい」
「ほなな、一人で政は出来んわ」
 今度はしみじみとした口調で述べた。
「多くの人がおってな」
「そのうえで出来ますね」
「ローマも中国の王朝もな」
 こうした国々もというのだ。
「優れた官僚組織があってな」
「統治出来ていましたね」
「官僚組織をどう構築して動かしていくか」
 これがというのだ。
「政の大事な部分やった」
「それで、ですね」
「自分の言う通りにするわ」
 まさにというのだ。
「官僚機構整えてそれを動かして」
「これからはですね」
「治めていくわ」
「宜しくお願いします」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「州全体をな」
「やがては」
「治めてくわ」
 その様にしていくとだ、ホワイトバファローに話した。
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