第171話
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超能力者の第七位。
彼とは大覇星祭の開会式で知り合った?関係である。
「お前、麻生恭介だろ。」
「意外だな。
てっきり忘れられていると思ったが。」
「お前の様な根性の持ち主を忘れる訳がない!」
力強く言い切る。
一〇月に入って、少しずつ寒くなってきているのだが、この男の前だと少し暑く感じた。
「さっきも言ったけど、根性入ったお仕置きだな。」
後ろで糸に縛られながら、呻き声をあげる不良達を見て削板は言う。
「ああいった根性なしの連中には、ちょうどいいだろ。
これを機に根性を入れ直してほしいものだ。」
もしかしたら、削板はあの不良達を助けるかもしれない。
出来る事なら一週間はあのままにしたい麻生は、削板の好きそうな言葉を並べて、正当化しようとしている。
「うんうん、最近の子供達は根性がなくて困る。
俺や恭介のように根性を入れて、ひたむきに前に進めばきっと根性のある子供達になるのに。」
「俺はお前ほどに根性ないけどな。」
「何を言う。
恭介は俺以上の根性を感じるぜ。
俺も根性入れ直して鍛えないと。」
勝手に勘違いされているが、どうでもいい事だと思いこの場から離れようとするが。
「ちょっと待ってくれ。」
後ろから削板に呼び止められて、手を掴まれた。
麻生はとてつもなく嫌な予感を感じた。
「さっき根性を入れ直すと決めたんだ。
恭介もぜひ手伝ってほしい。」
「根性は自分の力だけで手に入れるモノだ。
俺に頼っている時点で駄目だと思うぞ。」
考える限りの言葉を使って、何とか断ろうとする。
「でも、俺と恭介が一緒になって根性を磨けば、物凄い根性が出来ると思うんだ。
俺は恭介にももっと根性を磨いてほしい。」
「まさか・・・」
「俺が今一瞬で考えた、『根性を磨きましょうメニュー』。
これを一緒にやって、性根の腐った野郎どもに俺達の根性を見せつけてやろう!!」
力強く握りしめた拳を天に突き上げる。
これは逃げられないな。
諦めた麻生は流れに身を任せる。
削板は麻生の手を掴んで、根性を磨く為の場所まで凄まじい速度で移動する。
それについていく麻生を見て、削板はさらにテンションを上げる。
「すげぇぇぇ!!
やっぱり恭介は男の中の男だ!!」
「あ〜、ありがとう〜。」
完璧に棒読みで言うが、削板は気がついていない。
削板の組んだメニューの内容は三日間ぶっ通しでそのメニューをやると言う、ふざけた内容だった。
最初の方は付き合っていたが、日が沈んた辺りで。
「軍覇よ。
俺はお前の考えたメニューより、もっと根性が磨かれるメニューを思いついたぞ。」
それに食いつかない削板ではない。
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