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終末世界デ最高ノ結末ヲ
第1章 守らなければならないものがある
3話「ポーラン」
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き続けるために魔力の供給が欠かせないのだ。今はポーランが魔力を絶えず供給してくれているため、私は生きていられる。

 ああ、私の興味が彼の容姿に向かない理由を一つ思いついた。自分の中で"とにかく優しい人間"という印象が強いあまりに、容姿はなんでもいいと思い込んでいるのかもしれない。
 目つきのせいで怖そうな印象が強いから、そのことに気付いている人間が少ないのがちょっとだけ不憫だ。

「それで? 一応逃げるつもりとかは一切なく、部屋に戻ろうとしているんですけど。何かありました?」

 反射的に距離をとってしまったので、話しながら歩いてまた元の位置まで戻る。

「マキがさ、"治癒魔法"の練習をしろって」
「治癒魔法……」
「お疲れのところわりいけど、Uターンだ。行くぞー」

 肩を掴まれ、くるんと半回転。そのまま背中を押され、歩き出す。
 別に疲れてはいない。全速力で駆け抜けた道を、三分の二くらいの地点まで歩いて戻ってきて、またそこから引き返すことになるが、別にそれも苦だとは思わない。
 ……それでも少し足取りが重くなるのは。
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