暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第192話:装者 vs ワイズマン
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掛ける。

「雪音、暁、月読ッ!」
「しゃーねぇ。透、少し任せたッ!」
「調、私達もッ!」
「うんッ!」
「後は任せろッ!」

 他の魔法使いの相手は同じ魔法使いである輝彦達に任せ、装者達は集まりワイズマンと対峙する。半円を描く様に自身の前に立ち塞がる装者達の姿に、ワイズマンは仮面の奥で浮かぶ笑みを抑えきれていなかった。

「ふむ、今度は君らが私を楽しませてくれるのかね?」
「ハッ! 楽しめればいいけどなッ!」
「挑発に乗るな雪音」
「分かってる。コイツがどんだけ悪辣かは、あたしがこの中じゃ誰よりも分かってんだよ」

 何を隠そうルナアタック事変の際に唯一ワイズマンに単身で挑んだのが他ならぬクリスである。その時に彼女はワイズマンの非情と言う言葉では片付けられない悪辣さに敗北を喫したのだ。その言葉には重みがある。

「個人でも、ただの連携でも敵わない。でも私達なら……!」
「全員のユニゾンで、アイツに目にもの見せてやるデスッ!」

 サンジェルマン達の連携も見事だったが、装者達には彼女らにも負けないユニゾンと言う手札がある。これまでに培ってきた連携とユニゾンがあれば、この強敵にも食い下がれるという自信があった。
 その自信をワイズマンは鼻で笑う。

「御託は良い、掛かってきたまえ」
「あぁ、そうか……よッ!」

 開戦の狼煙を上げたのはやはりクリスであった。小型ミサイルとガトリングの一斉射撃がワイズマン1人に一斉に襲い掛かる。

「フッ!」

 雨霰を降り注ぐ銃弾の嵐を切り抜け、迫るミサイルを素早い動きで引き離そうとする。だが誘導性に優れたミサイルは簡単には振り払う事が出来ず、魔法を用いた縦横無尽の動きにも追随してくるではないか。

「チッ」
〈テレポート、ナーウ〉

 しつこく追いかけてくるミサイルに嫌気が差したのか、ワイズマンは転移魔法で一瞬で姿を消す事でミサイルの誘導から逃れた。

 しかしそれは装者達に読まれていた。ワイズマンが魔法で転移した正にその場所で、切歌と調が合体させたアームドギアによる一撃をお見舞いしていた。

「「喰らえぇぇぇぇぇぇッ!!」」
[禁合β式・Zあ破刃惨無uうNN」
「ぬぅっ!」
〈バリヤー、ナーウ〉

 迫る凶悪な回転鋸を、ワイズマンは先程カリオストロの一撃を受け止めた時とは比べ物にならない強度の障壁で受け止める。鋸の回転に合わせて障壁から火花が散るが、障壁はビクともせずワイズマンも一向に後退る気配を見せなかった。

「「く、くぅぅ……!?」」

 強烈な切断力を持つ筈のザババの刃が、ワイズマンの障壁を破る事が出来ない現実に2人の額に汗が浮かぶ。先程はプレラーティのチャリオットによる突撃で白旗を上げていた障壁だが、その時はまだ手を抜
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