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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第192話:装者 vs ワイズマン
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に立ちながら、呼吸を整える彼を彼女も守る様に油断なく周囲を警戒する。
「チッ、姉妹揃ってしつこい奴だ。いい加減諦めろってのに」
苛立ち半分呆れ半分で未だに透をつけ狙うメデューサにぼやくクリスに透も仮面の奥で苦笑する。
一方パヴァリアの3人が戦っている相手は、この場で最も厄介な相手であるワイズマンであった。最初こそ離れた所で観戦していたワイズマンであったが、見ているだけだと暇なのか配下のメイジ諸共装者に攻撃を仕掛けようとしてきた。それを察したサンジェルマンが、カリオストロ・プレラーティと共にそれを阻むべくワイズマンに挑んだのである。
「これ以上の暴挙はさせないッ!」
「アンタに恨みはないけれどッ!」
「放置する方が危険なのは容易に想像つくワケダッ!」
サンジェルマンの銃撃がワイズマンの周囲に降り注ぐ。手にしたスペルキャスターだけでなく、両肩に両足など全身各所の銃口からの射撃は1人で張るには重厚な弾幕を形成しワイズマンをその場に縫い留めた。
一見派手に見える攻撃。しかしそれがブラフである事は即座に見抜かれた。
「フッ、虚仮脅しか」
その言葉通り、これはワイズマンの意識を自分に向けさせるためのサンジェルマンの策であった。本命はこの隙に接近しているカリオストロの一撃にある。
「タァァァァァッ!」
変形させたガントレットによる鋭い殴打。並の魔法使いであれば喰らえば鎧も砕かれるほどのその一撃を、ワイズマンは素早く展開した障壁で受け止めてしまった。
〈バリヤー、ナーウ〉
ぶつかり合うカリオストロの拳とワイズマンの障壁。激しい火花を上げてぶつかり合う両者だったが、カリオストロはワイズマンの障壁が一向に罅割れる気配もなく自分の拳を受け止め続けている事に驚愕せずにはいられなかった。
「な、んて奴……!?」
「この程度か?」
目を見開くカリオストロに、ワイズマンの挑発が飛んだ。最初それを睨み返すカリオストロだったが、次の瞬間その口元には笑みが浮かぶ。
「うふっ♪ そんな余裕も今の内よ?」
「あ?」
何の事か分からず首を傾げるワイズマン。直後カリオストロが横に飛び、間髪入れずにプレラーティがスペルキャスターをチャリオットにして突撃してきた。
「カリオストロの一撃の後で、これを受け止められるかッ!」
「おぉっ!?」
カリオストロの拳は余裕で受け止められたワイズマンの障壁も、プレラーティの全力の突撃までは完全に防げなかったらしい。最初の接触で大きく罅が入り、それから数秒も経たず障壁が砕けチャリオットの先端がワイズマンに迫る。
この瞬間プレラーティは自身の勝利を確信した。だが…………
「ヌンッ!」
「なっ!?」
何とワイズマンはチャ
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