第二章
[8]前話
「来いよ」
「そうしていいんだな」
「うちは来る者は拒まずだよ」
「それじゃあな」
平岡は松尾の言葉にそれならと頷いた、そうしてだった。
ストレスが溜まるとボクシング部の部室に行って汗をかく様にした、するとその都度ストレスが解消されそれが気持ちよくなってだ。
やがて正式に入部してだ、毎日汗をかく様になると。
「いや、もうストレスはな」
「溜まらなくなったか」
「毎日汗をかいてな」
ボクシングでというのだ。
「すっきりしてるよ。そうなったらな」
「毎日楽しい感じだな」
「勉強もはかどってな」
そうもなってというのだ。
「成績も上がったし」
「いいこと尽くめだな」
「だからな」
それでというのだ。
「これからもな」
「ボクシングやってくか」
「そうするな」
松尾に部活帰り一緒に帰る時に言った、そしてだった。
彼は高校に入っても大学でもボクシングを続け就職してからもだった。それで同窓会で自分と同じサラリーマンになった松尾に言った。
「ボクシング今もやってるよ」
「そうなのか」
「プロじゃないけれどな」
それでもというのだ。
「やってるよ」
「そうなんだな、俺は今ジムでな」
「汗流してるか」
「やっぱりストレスにはな」
「運動ってことだな」
「だからな」
それでというのだ。
「ジムだよ」
「今はか」
「ああ、しかし中学でボクシングをはじめて」
「今もだよ」
「じゃあ頑張れよ」
「仕事も頑張ってな」
「そっちもな」
同窓会を開いている居酒屋の中で笑顔で話した、身れば二人共引き締まった身体で表情も晴れや蚊だ。ストレスは何処にもなかった。
ボクシングでストレス解消 完
2024・2・16
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