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色々と間違ってる異世界サムライ
第18話:月鍔ギンコ対デルベンブロ(中編)
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したゴーレムを簡単に倒したでしょ。もう忘れたの」
……そうでした……ツキツバはレベル300でしたね。でも……
「その時にツキツバは魔法を使ったか!」
でも、鈍感なフラウは未だに私が何を言っているのかをまったく理解出来ていない……
「魔法!?何でこんな時に魔法の話が出てくるのよ!?」
……この予想だけは外れて欲しいと願いながら……私はデルベンブロが持っていると思われるスキルを口にした。
「……ツキツバと戦っている魔族を斃せるのは……魔法だけだ」
「ちょっと!それってぇー!?」
「デルベンブロは……物理攻撃無効だ」

デルベンブロperspective

足りん……足りんな……
剛剣の腕、多数戦に慣れた肌、変幻自在の太刀筋……正に千差万別!
しかも、ルベンレフトとルベンライトを同士討ちさせたとは……奴にはフィストバインドはもう2度と通用はしまい……
ん?
そう言えば、奴はさっきから何かを探す様にキョロキョロしてないか?
この期に及んで何を探しているのだ?
私がそんな事を考えていると、奴はフーと溜息を吐いた。
どう言う事だ?
「……やはり……そう簡単には糸を見せてくれぬか……」
糸?……どう言う意味だ……?
そう言えば……奴は何かをキョロキョロと探している頃から、奴の攻撃が私に当たらなくなっている……
……まさか!?奴が言った『糸』と言うのは!?
「……なかなかに巧妙……異世界のからくりは実に巧妙なり……相手にとって不足は無い!」
やはり気付いたか!?
この私に物理攻撃が全く通用しない事に!
故に、奴は私を裏で操る者がいると誤解してそいつを探している!?
……足りん!足りん!足りん足りん足りん!
物理攻撃無効スキルだけでは……足りん!
『相手にとって不足無し』などおこがましかった!
恐るべき化物!
このままでは、いずれ全ての攻撃を見抜かれ、押し切られる!
ならば!
「む?」
私は再びルベンレフトとルベンライトと合体し、フィストショックの準備をする。
フィストショックは超高レベルの「武道家」が習得できる秘奥義『百歩神拳』の更に上位スキル……これで駄目なら……

ノノ・メイタperspective

ツキツバさんは敵の親玉を斃すまでここで待ってろと言ったけど……他に役立つ事って無いのかなぁ……
こんな事じゃ、何時まで経っても勇者セイン様が率いる白ノ牙(ホワイトファング)の一員に成れないのでは……
いかんいかん!何を考えてるんだ僕は!
今はこの町を助けないと!
……僕は何をしたら良いんだ……
その時、目の前にツキツバさん達が討ち漏らした魔族がこっちに気付いてしまった。
「相手にとって不足無し!」
……ツキツバさんのマネをしてみたけど……
「だーははははは!」
……もろ笑わ
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