第10話
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きを口にした。
「はい、アイーダさんもランチにはピッタリって……えへへ、本当に来られたんだ。」
「バスの客も足止めだろう。俺達もいったんランチにするか。村で一番の宿酒場だった筈だ。10日前、アイゼンシルトの部隊が立ち寄ってないかも探ってみるぞ。」
「……はいっ!」
「それではお邪魔しましょうか。」
そしてヴァン達は宿酒場でランチを取り始めた。
〜宿酒場”リモージュ”〜
「……!」
「わぁ……卵もソースも濃厚で蕎麦粉の香りが口一杯に広がって……付け合わせの野菜も信じられないくらい美味しいです……!」
宿酒場でランチを取り始めたフェリは美味しさのあまり驚き、アニエスは嬉しそうな表情で感想を口にした。
「………」
「モンマルトでもクレイユ産を使ってたがやっぱ現地採れたては違うよな。……カシスとオレンジのガレットもあんのか。そっちもそそりやがるな。」
アニエスの感想にフェリが頷いている中ヴァンはメニューにある果物を使ったガレットを見つけると興味ありげな表情を浮かべた。
「あはは……確かに美味しそうですね。」
「(モグモグ)甘いのもいいですねっ……!」
「ふふっ、気に入ってくれて嬉しいよ。何せガレットはウチの、ううんクレイユ村の自慢だからね。定番の卵ハムチーズから野菜系にスモークサーモン……旬のフルーツに、キャラメルとアイスクリームまで全部お勧めだよ。」
ヴァンの興味にアニエスとフェリがそれぞれ同意すると宿酒場で働いている娘がヴァン達に声をかけて宿酒場自慢のガレットについて説明した。
「ど、どれも美味しそうです……」
「ううっ……おかわりしたくなっちゃいますね。」
「スイーツ系は改めて詳しく聞かせてもらうとして。ここの看板娘かい?ちょっと聞きたい事があるんだが。」
娘の話を聞いたフェリとアニエスがそれぞれ興味ありげな様子でいる中ヴァンは娘にある事を訊ねようとした。
「あはは、親子二人でやってる宿酒場の娘ってだけだけど。魔獣に襲われてたバスを助けたんだって?旧首都の便利屋さんらしいけど、何が聞きたいの?」
「ああ、10日くらい前なんだが――――――この宿酒場に、訳アリっぽい客が何人かで立ち寄ったりしなかったか?」
「10日前……!ああ、ひょっとしてあの猟兵さんたちのことかな?」
「や、やっぱり立ち寄ったんですか――――――!?」
「あの、どうして猟兵だって……?そういう格好をしてたんでしょうか?」
有力な情報を娘が口にするとフェリは血相を変え、アニエスは一般人である娘がヴァンの遠回しな言い方での質問内容だけでヴァンが訊ねている人物が猟兵である事にすぐに気づいた事に困惑した様子で娘に訊ねた
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