第10話
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ヴァンの指示にアニエスが戸惑っているとヴァンが運転していた車は道の途中で停車した。すると目の前には停車したバスが魔獣に囲まれている光景があった!
「……!?バスが魔獣に……!?」
「狼型魔獣――――――!数は7、いえ8です!」
「やれやれ、タダ働きは流儀じゃないんだが……」
「だ、駄目ですよ!?何とか助けないと――――――」
目の前の光景にフェリが報告している中溜息を吐いて乗り気じゃない様子のヴァンにアニエスは指摘した。
「わーってるっての。サポートするなら気をつけろ。」
アニエスの言葉に頷いたヴァンは二人と共に車から降りてアニエスと共に武装を構えた。
「依頼人――――――いやフェリ。お前さんはどうする?」
「言わずもがな――――――です。」
ヴァンに確認されたフェリは自身の武装である特殊な製造法で作られた銃――――――”アサルトソード”を構えた。
「戦士団で使われている”アサルトソード”といいます。お二人はわたしが守ります。――――――焔と”翼の女神の加護を!」
「ハッ、いいだろう。そんじゃあ出るぞ――――――!」
そしてヴァン達は3人で協力して魔獣を全て撃破した。
「―――――クリア。残敵は見当たりません。」
「ハッ、上出来だ。」
フェリは周囲を見回して報告し、ヴァンがフェリの腕を誉めるとそれぞれの武装を収めた。
「すごい……ヴァンさんもですけどフェリちゃんの身のこなしも……!これがクルガの戦士、なんですね!」
「わ、わたしなんて戦士としては半人前もいいところで……アニエスさんもありがとうございます。アーツもですけど、その杖も凄いですね……!」
アニエスに戦闘能力を誉められたフェリは恥ずかしそうな表情で謙遜した後アニエスに感謝の言葉を述べた後興味ありげな様子でアニエスにアニエスの戦闘能力について訊ねた。
「ふふっ、これが導力杖といいまして……」
「やれやれ。(……しかし妙だな。今の魔獣ども、まるで――――――)」
アニエスは微笑みながらフェリに説明し、二人の様子を若干呆れた様子で見守っていたヴァンはある事を思い出し、真剣な表情を浮かべた。
「おーい、あんたたち!よかった、助かったよ……!エンジントラブルで停めてたらいきなり現れて囲まれちゃってさ!」
「いや〜、見事だなアンタら……!」
「やっぱり遊撃士だったりするのかい?」
するとその時運転手や乗客の一部がバスから降りて来てヴァン達に声をかけてきた。
「いや、ただの通りすがりでね。”西カルバード交通”の社員か。自己紹介しておくぜ。」
そしてヴァンは自身の名刺を運転手に渡した。
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