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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第10話
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てしまって……それで今所属しているアイゼンシルトに移ったそうです。」

「”西風の旅団”……そんな猟兵団もあるんですね。」

「ま、3年前の大戦で団の復興をしようとしていた連隊長も戦死して今じゃ過去の存在だがな。――――――確かに”西風”のように過去の存在になっちまったもう一方の双璧と並んで、大陸西部最強と謳われた団だ。その元メンバー率いる部隊ならどんあ相手にも後れを取らねぇだろう。」

「や、やっぱりそうですよねっ……?でも、だったらアイーダさん、どうして本隊に連絡もしないで……ああもう……頭がこんがらがっちゃいそうです。」

「だ、大丈夫です。きっと見つかりますよ。クレイユ村にいるかどうかはともかく、きっと手がかりはある筈です。フェリちゃん、アイーダさんから色々な事を教わったんですよね?知識や想いはきっと、大切な絆をたぐり寄せる手掛かりになると思います。だから大丈夫――――――ヴァンさんは勿論、私も微力ながらお手伝いしますから!」

ヴァンの推測を聞いて不安そうな表情を浮かべているフェリの両手を握ったアニエスはフェリを優しく元気づけた。

「アニエスさん……はい、ありがとうございます……!」

「ハン……(”火喰鳥”アイーダ……”3年前に間接的に絡んでたな。”古巣とはあえて距離を置いて協力してくれたらしいが……それだけの手練れが消息不明、しかも”遺産”が絡んでるときたか。間違いなく何かあるだろうが……――――――問題は、消息を絶ったのが”自分の意志かそうじゃないか”、だな。)」

二人の微笑ましい光景に苦笑を浮かべたヴァンは捜索対象であるアイーダの情報を思い返して、依頼内容について真剣な表情で考え込んでいた。



その後ヴァン達は途中で休憩を取りつつ、クレイユ村の近くまで近づいてきていた。



11:25――――――



〜クレイユ村近郊国道〜



「わぁ、綺麗な景色ですね……!こんなに緑も豊かで……クルガの里じゃ考えられません。」

「ふふっ、旧首都でも珍しいですよ。他の車ともすれ違いませんし自然を独り占めって感じですね。」

「ハン、田舎道ってだけだろ。だがまあ良いペースだ。この調子だとランチには――――――………」

車内から見える周囲の景色にそれぞれ感想を言った二人に指摘したヴァンは今後の予定について答えかけたが、何かに気づくと真剣な表情で黙り込んだ。

「?ヴァンさん?」

「―――――前方、何か起きてます。」

ヴァンの様子にアニエスが首を傾げている中ヴァン同様何かを感じ取っていたフェリは真剣な表情で報告した。

「ハッ、半人前とはいえ流石はクルガ戦士だ。手前で停めるぞ、構えろ。」

「え、え……」

フェリの報告に感心した後の
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