第10話
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とされているな。ちなみに東方はまた別の呼び方だ。」
「あ、それもアイーダさんに聞いた事があるような……!それに確か3年前の大戦の時に本物の”翼の女神”が”翼の女神”のご両親や御先祖様達と共にこのゼムリアの地に降臨して、世界を滅ぼそうとした元凶を討つ英雄達に協力して戦後は傷ついた人々の為に世界中を巡ってご自身の歌を歌って、多くの人々の心を癒したって話もアイーダさんから聞いた事があります……!」
「ええ。イーディスを含めたカルバード両州にもエイドス様達を含めた多くの音楽家の方達によるコンサートも開かれたんですよ。私は偶々チケットの抽選が当たってコンサート場でエイドス様や母君のフィーナ様を間近で目にすることができましたけど……お二人共、まさに”女神”と言うべき神々しさを纏っていました。」
「わぁ……っ!女神様を間近で目にすることができて、女神様の歌を聞く事ができたなんて、アニエスさん、凄いですっ!」
「母親の方はともかく、空の女神本人の”本性”を知ったら間違いなくそのイメージは木端微塵にされちまうがな……」
エイドスのことについて話すアニエスにフェリが無邪気に羨ましがっている中、エイドスの”本性”を知っているヴァンはエイドスを思い浮かべながら呆れた表情を浮かべて呟いた。
「え………?――――――それにしてもフェリちゃんは本当に色々とアイーダさんに教わってるんですね?」
ヴァンがまるでエイドスと実際に接した事があるような口ぶりに呆けた声を出したアニエスだったがすぐに気を取り直してフェリにある事を訊ねた。
「はい……戦場での知識以外にも流行とか、各地の事とか、たくさん。――――――お願いしておいて今更かもしれませんけど……アイーダさんの隊が行方不明なんてわたし、信じられないんです。百戦錬磨の猟兵……何があっても絶対切り抜けられると思いますから。」
「そうですか……あの分析官の方に”火喰鳥”と呼ばれていましたね?」
「その筋じゃ有名な二つ名だな。敵部隊の攻勢や高まった士気を的確に挫く銃撃に、断ち切るナイフ――――――アイゼンシルトに移籍したのは5年くらい前だったか?」
フェリの話に相槌を打った後ある確認をしたアニエスに説明をしたヴァンはフェリにある事を確認した。
「はい……そう聞いています。」
「ということは……それまでは別の猟兵団に?」
「―――――そうなんです!伝説的な団があって……!”西風の旅団”――――――人数は少ないけど、大陸西部で”双璧”と言われた団で……”王”っていう人に率いられたスペシャリストの集まりだったそうです。アイーダさんはそこの部隊長としてずっと活躍してきたそうですけど……5年前、その団長さんが亡くなって団が解散し
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