第10話
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絆を重んじた性格であることは、それぞれを生み出した際のハドラーの精神状態を如実に表した例と言える。
だが、新たに作られたフレイザード2号は、ハドラーちゃんが思いもしなかった百合志向に凝り固まっていた。
「いやー、そこの可愛いお嬢さん。かなり待たせて悪いが、私が未熟故に未だに世の女性達の真の願いを叶えるには至っていないのだ」
全く何を言っているのかが解らないハドラーちゃん。
「ね……願い……フレイザードよ、お前は俺の何を叶えてくれると言うのだ?」
「なにって、百合妊娠に決まってるじゃない」
「ゆりにん……え?……なに?……」
「なにって、破邪の洞窟の奥地に眠る女性同士の性交のみで赤ちゃんを作る呪文を発掘しにだな―――」
フレイザード2号の言い分に困り果てるハドラーちゃん。
「いやいやいやいや!どう考えたって、地上に仇為す敵との戦いに役立つ呪文とは思えぬのだが」
どうやら、フレイザード2号は女性をこよなく愛する女性と言う変わった性格になってしまった様だ。
ハドラーちゃんは、フレイザード2号がどうしてこうなったのかを調べる事にした。だが、
「ハドラーちゃん、欲求不満が随分溜まってる様だが、女性の扱いは丁寧にしないとね?」
「ちゃ、ちゃんーーーーー!?」
このままでは本当にフレイザード2号との同性性交に陥ってしまうので、ハドラーちゃんが慌ててフレイザード2号の両腕を握って核がどうなっているのかを確認した。
「何がどうなっているのだ?俺が今唱えた呪法に何か間違いでもあったのか?」
しばらくして、フレイザード2号の性格の不調の原因が材料側にあった事を知る。
「そう言う事か。あの骨の本来の持ち主の魂まで取り込んでしまったと言うのか?」
そう。フレイザード2号の材料になった無名の無双者はまったく成仏しておらず、あの人骨の中に入り込んだままだったのだ。
その結果が、フレイザード2号の女性の同性愛化である。
「ここまで来れたから……と期待したんだがな……俺はとんでもない者を作ってしまったのかも知れん」
その後、破邪の洞窟地下200階に辿り着くまでにフレイザード2号の事を理解しようとしたハドラーちゃん。
「あの最悪の問題点さえなければ、今回のフレイザードは強大無比……なんだけどなぁ……」
あの人骨の本来の魂だけでなく、溶岩魔人と氷河魔人の頭脳まで取り込んでいるので、炎と吹雪を意のままに放ててしまっている上に、元々がハドラーちゃんの呪法無くとも破邪の洞窟地下180階に到達した猛者だった女。
フレイザード2号が弱い理由が無い……筈なのだ。
そう、フレイザード2号の材料となった女が女性の同性愛でさえなければ……
「評価が難しいわこれ……」
一方のアバンの逢魔窟探索はと言うと、
「やはり……瘴
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