第三部 1979年
孤独な戦い
匪賊狩り その2
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色が変ったのを見ながら、すぐ自分で自分のことばを打消した。
「アハハハハ、いや冗談、冗談」
と、かえって、声を放って笑った。
出発前、マサキ達は、ある男に引き合わされた。
その人物とは、スリランカまで秘密裏に来た、CIA長官であった。
彼は背広姿のシークレットサービスに物々しく護衛させて、マサキの元に出向いた。
白銀らはあわてて敬礼した。
返礼して、CIA長官は答える。
「CIA長官だ。まあ、楽にしなさい」
彼は、諸兵の顔を見渡しながら、ここでちょっと、言葉を休め、マサキの顔にその目を留めて言い足した。
「国務省のヴァンス長官、国防総省のブラウン長官とも相談したが、君たちの作戦は非常に役に立つ。
ソ連に大きな貸しを作ることによって、我が陣営の交渉が楽になる。
特に戦略兵器制限交渉では、優位に立てるであろう。フハハハハ」
CIA長官は、大口あいて、不遠慮に笑いながら、
「ワハハハ、アハハハ。実に素晴らしいことだ。
合衆国政府はこの件に関してCIAのみならず軍・国務省も協力しよう」
あらましの指令は終った。
命をうけたマサキ達は、勇躍して立ち去った。
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